■番外編:過去の日本車でもっともハイパワーなクルマは?
日本の自動車メーカーが発売したモデルのなかでもっともハイパワーなクルマはというと・・・やはりGT-Rだった。過去・・・といっても、つい先日まで新車で購入することができたモデルではあるのだが。
■日産GT-Rニスモ:600ps
・発売開始:2007年10月(現行GT-Rデビュー時)
・エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ
・排気量:3799cc
・最高出力/最大トルク:600ps/66.5kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4690×1895×1370mm
・新車の価格帯:1463.6万円
・中古車の平均価格:1344万円(全グレード平均)
日産ワークスであるニスモが最先端のレーシングテクノロジーを惜しみなく投入したロードバージョン。
これまで「走る」「止まる」「曲がる」の能力を徹底して高めつつ、最新のモデルでは高精度重量バランスエンジン部品、クリヤー塗装に素も専用カーボン製エンジンフード、専用レイズ製アルミ鍛造ホイール(レッドリム加飾)、アルミ製ネームプレートなどを採用したスペシャルエディションを発売した(現在は予定販売数量に達したためオーダー終了)。
■まとめ:純内燃機関のハイパワー車は絶滅危惧種か?
結論としては、大排気量&ハイパワーエンジンを搭載したクルマが急速に絶滅危惧種となっていく可能性が高い。正確には「なっていく」・・・でなはく「なっている(現在進行形)」だろう。
事実、現段階では公式サイトに「新規の商談並びに、ご注文の受付を停止させていただいております(公式サイトより一部抜粋)」と明記されているR35型GT-Rや、2022年12月をもって販売を終了した2代目NSXなど、つい最近まで新車で売られていたモデルもある。
ハイパワーマシンのオーナーであれば、いちどくらいは「そんな馬力、日本のどこで使うのよ」といわれたことがあるかもしれない。
サーキットを除けばないに等しいし、ついうっかりフルパワーを与えてしまったら、あっという間に運転免許失効レベルの速度域に到達してしまう。オーナーだってそんなことは百も承知だ。
レクサスLFAが搭載していたのはV10 4.8Lエンジンだった。それは「天使の咆哮」と表現され、この音色に魅了されたクルマ好きも少なくないだろう。
圧倒的なパワー、多気筒エンジンならではのフィーリング、そして音色。多くのエネルギーを消費する代償としてエコカーと比較して燃料を消費することは避けられない。それが許容されにくい時代になりつつあるようだ。それも急速に。
贅沢と無駄は紙一重だ。これまでは「大金を払えば手に入ったモノ イコール 贅沢」が、近い将来「過剰なモノ イコール 無駄」と括られてしまうのだろうか・・・。
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