■海外では後継車たちが生き残っている!!
2019年12月に国内販売終了となってしまった、ラージサイズFFセダンの「ティアナ」。「お元気ですか」のCMが印象的だった「セフィーロ」の系譜をひくティアナは、サイズのわりに手頃な価格で評判も高いクルマであった。
日本ではL33型を最後に販売終了となったが、北米及び中国では、新型のL34アルティマとして、いまも販売されている。
2020年9月にB17型を最後に生産終了となった、ミドルクラスセダンの「シルフィ」もまた、B18型へとモデルチェンジし、中国市場のほか、北米でも「セントラ」として販売されている。ちなみに、このB18シルフィにはe-POWER搭載車があり、みなとみらいにある日産グローバル本社にも展示されていた。
コンパクトFFセダンのラティオも、日本では2016年10月に生産終了となっているが、海外ではその後継車として「ヴァーサ」が2019年から販売されている。
サニーの系譜を引いたエントリーセダンであり、5ナンバーサイズに収まるコンパクトボディかつ手ごろな価格が魅力のラティオだったが、「ハッチバックにむりやりトランクを付けたセダン」といったファニーなデザインが影響してか、当時日本ではあまり人気が出なかった。
「ヴァーサ」は一転してスタイリッシュなデザインへと生まれ変わり、特にセントラやアルティマに似たフロントデザインは、先代ラティオとは似ても似つかない、GOODデザインだ。
他にも北米市場では、アルティマの上位版のFFラージセダン「マキシマ」も販売されている。海外ではいまでもセダンが売れてはいるものの、その販売台数は年々減少傾向にあり、このままでは海外でも日産セダンが絶滅する可能性もある。
■日産セダン期待の星は、シルフィe-POWER!!
今から30年以上前、筆者が子供のころは「クルマといえばセダン」で、カローラやサニー、アコード、スカイライン、プリメーラ、セドリック/グロリア、マークII、クラウンなど、セダンタイプのクルマが数多く存在した。
なかでも日産は、スカイラインをイメージリーダーとして、走りを優先したスポーツセダンを数多くラインアップしており、新型の日産車は一目置かれる存在だった。
時代と文化をつくってきた日産のセダン。国内日産のラインアップに、今後セダンが増えることは考えにくいが、唯一可能性があるのが、「シルフィe-POWER」ではないだろうか。
中国で販売されているシルフィe-POWERはカッコいいと日本でも評判のモデルだ。セダン需要が少ないなかではあるが、ぜひ日本導入し、セダンという選択肢を、日産ラインアップに残してほしい。
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