そろそろ「SDGsなんて言ってたらクルマなんて乗れねーぜ!!」と息巻いてもいられなくなってきた昨今。いよいよエコカーのことを真剣に考えなくてはならない時代がやってきた。とはいえ、まだまだ電気自動車は最初のエコカーとしてはハードルが高いと感じる人も多いのではないだろうか?
そうなると、ハイブリッド車かプラグインハイブリッド車の二択となる。しかし、一般ユーザーとしてはハイブリッドとプラグインハイブリッド車の違いや、どちらを選ぶことが得策なのかがイマイチわからないという人が多いのではないだろうか?
そこで今回は、プラグインハイブリッド車とは、どんなシステムを搭載したクルマなのか? ハイブリッド車との違いは何なのか? ちょっと混乱気味という人のために、プラグインハイブリッド車の基礎知識を解説していきたい。
文/鈴木喜生、写真/トヨタ、マツダ、三菱自動車、写真AC
【画像ギャラリー】アツすぎないECOがかっこいい! だったらプラグインハイブリッド車がいいかも!!(8枚)画像ギャラリーハイブリッド車とプラグインハイブリッド車の違いは?
ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車の一番の違いは、外部電源から充電するためのプラグ(コンセント)の有無だ。ハイブリッド車の場合はこのプラグが付いておらず、プラグインハイブリッド車には付いている。
ハイブリッド車の場合、そのバッテリー充電は、回生ブレーキによって走行中に行われる。 回生ブレーキとは、ブレーキをかけた時にモーターを回して発電を行い、それをバッテリーに蓄電して利用するしくみのこと。これによって従来であれば捨てていた運動エネルギーを再利用することができる。
対してプラグインハイブリッド車の場合は、ハイブリッド車と同様に、回生ブレーキによっても充電されるが、外部電源から充電するためのプラグが付いているので、任意のタイミングでプラグから充電することが可能。つまり、電気自動車により近い仕様のクルマということだ。
ちなみに、「PHEV」と「PHV」という、ふたつの略称があることも混乱をもたらす原因のひとつだろう。これは単に、各自動車メーカーにおける呼び名の違いでしかない。三菱自動車やホンダ、日産などでは「PHEV」(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)と呼び、トヨタではそこから「Electric」を抜いて「PHV」(Plug-in Hybrid Vehicle)と呼称している。ただそれだけの違いであり、どちらも同一のシステムを指している。
ただし、経済産業省の広報資料、またはウェブや雑誌などの記事においては、「PHEV」を使用することが多いようだ。
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