■先代型の中古車ならすでに100万円を切っている!?
となると、狙いは先代LSだ。先代型LSのモデルライフは12年間に及んでおり、その間、大きな変更を何度も受けている。フロントフェイスも大きく分けて3種類ある。初期型は落ち着いたノーブルなグリルだったが、2009年10月にグリルの桟が太くなってやや大味に。さらに2012年10月には、ムリヤリのようにスピンドルグリルが付けられて、デザイン的な純度はどんどん低下した。
もちろんですね、「レクサスならスピンドルグリルがないとダメだろ!」と仰る方もいらっしゃると思います。そこは好みの問題ですが、自動車デザインにうるさいワタクシといたしましては、初期型が最もデザイン的な完成度が高く、上品だったと断言したい。
先代LSには、ガソリン車(LS460/V8 4.6L)とハイブリッド車(LS600h/V8 5Lハイブリッド)がラインナップされていたが、ズバリ、狙いはガソリン車だ。なぜなら先代LSのハイブリッドは、ハイブリッド用バッテリーにスペースを食われてトランクが驚くほど狭く、しかも重量増加にサスが耐えられず、乗り心地がビックリするほどダメだったからだ。まるでバンプラバーにガツンガツンと底付きしながら走っているようなフィーリングだった。
ガソリン車ならトランクは広大だし、乗り心地も最高。燃費はハイブリッドのほうがいいけれど、それでも実質9km/Lくらい。ガソリン車が6km/Lくらいだから、それほど大きな差じゃない。先代LSに関しては、断然ガソリン車がオススメだ。
つまり狙いは、先代LS460(ガソリン車)の初期型(2006~2009年)ということになる! このあたりの年式になると、VIP仕様などに改造された個体が多いのがネックだが、狙うべきは当然どノーマルである。どノーマルの先代LS前期型のたたずまいは、どこから見てもセレブ。古さを感じさせないし、古いと見破られたとしても、「ずっと大事に乗ってるお金持ちなんだな」と思われるに違いない。
しかも価格は、100万円を切っている! 総額100万円以下で、日本の、そして世界の頂点が味わえるのだ! 最高じゃないか!
ボディサイズは、全長5030×全幅1875×全高1465mm。なにしろ最大級なので、取り回しはそれなりに大変だ。しかしまぁ、全幅の1875mmというのは、今となっては割合フツー。RAV4とも大差ない。しかもFRでハンドルの切れ角が深いので、最小回転半径はわずか5.4m! 小回り性抜群なのだ! 最初は「さすがにデカいな」と感じても、慣れれば問題なくなるはずだ。
乗り心地は極上、高速巡行は豪華客船。周囲からは畏敬の眼差しが注がれる。それが100万円で買えるんだから、買わないのはソンソン! おっさんは先代LS460の初期型に乗れ!
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