スマホが進化したことで様々なゲームや体験が可能になっている。そんなスマホの注目の技術のひとつにAR(Augmented Reality=拡張現実)というものがある。目の前にあたかも仮想のものがあるように楽しめる技術だ。
モデリスタでも、家でハリアーやミライをARで体験できるサービスをスタートした。このARをデザインに一家言ある清水草一が初体験。モデリスタのドレスアップハリアーを実車とARとで見比べた!
文/清水 草一 写真/池之平昌信【PR】
初出:『ベストカー』 2021年4月26日号
■ARはリモート販売の主役か!?
2年くらい前、『カメラを止めるな!』という映画を見て、気持ち悪くなってしまった。原因はスプラッターシーンではなく、カメラの手ブレだった。
低予算映画のせいか、あるいはロードムービーゆえにわざとなのかもしれないが、ものすごい勢いでカメラが揺れていた。「カメラは止めなくていいけど、手ブレを止めて〜!」と言いたかった。
私はVR(バーチャル・リアリティ=仮想現実)も苦手だ。一発で気持ち悪くなる。とにかくバーチャルものが苦手なので、徹底的に避けてきた。『ポケモンGO』もその類いかと恐れ、試していない。
が、この度モデリスタが、カスタマイズしたハリアーをAR体験できる取り組みを始めたという。題して「モデリスタARビジュアラー」。ARとはオーグメンテッド・リアリティの略で、拡張現実と訳されている。当然VRの仲間かと思ったが、「ARは気持ち悪くならないので、試してみてください」とおっしゃる。
それでもアナログ世代としてなんとなく怖い。そこで編集部に実物も持ってきてもらい、見比べてみることにした。
実物のモデリスタ・ハリアー「グランブレイズスタイル」は、さすがの迫力だ。やはり実物に勝るものはない。しかし、こうして実物のモデリスタハリアーと対面するのは、今の世の中、なかなか難しい。通常の新車ならまだしも、カスタマイズカーの完成車はレアで、めったなことでは実物も拝めない。
で、ものは試しと、スマホで「モデリスタARビジュアラー」を起動してみた。
まず3色の中からボディカラーを選び、続いて周囲の景色をカメラで認識させる。すると、スマホの中の景色に実車が現れた!! スマホ画面は映画の画面に比べるとケタはずれに小さいので、見ていて気持ち悪くなることもない。
指で操作すれば、自在に向きを変えることもできる。ボディの真上とか、裏まで見ることができる!! 裏は真っ黒でしたけど。
「うーん、これはポケモンGOだ……」。先ほど「ポケモンGOをやったことがない」と書いたが、人がやっているのを覗き見したことはあり、それとソックリだったのだ。
ポケモンGOは、周囲の景色の中にポケモンが登場したみたいに見えることで、全世界で大ヒットしたが、モデリスタARビジュアラーには、それ以上の利点がある。自宅で操作すれば、車庫に収まったモデリスタ・ハリアーを見ることができるからだ!
ポケモンGOはポケモン探しのゲームだが、こちらは逆に、モデリスタ・ハリアーを自宅に呼び寄せるゲームとでも言おうか? もちろん自宅じゃなく、ステキな景色の場所でもいいんですけどね。
こうなると、欲が出てくる。パーツを選択して、装着したり外したりしたくなってくる。いまのところモデリスタのARはまだできないが、いずれは実現するんだろう。
アナログ人間なので知らなかったが、このARビジュアラー、多くのメーカーで取り組みが始まっているという。
コロナの影響で実車を見ず、リモートでクルマを買う人が増えているというが、ARで見ればなんとなくわかる。そして、買わなくても世界の名車を自宅の車庫に入れまくる日は近い。カーマニアの夢の実現は間近だ。たぶん。
下記サイトにある「モデリスタ AR Visualizer」で、ハリアーとミライをバーチャルでリビングルームや屋外に置いて、モデリスタのパーツを見ることができる!
モデリスタ AR Visualizer サイト https://www.modellista.co.jp/event/as2021/arvisualizer.html
●モデリスタのハリアー用パーツ
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