祝40周年!! 伝統それとも革新か!? 大変身でもカムリが愛される深いワケ

■固いトヨタの遊びの部分

車名に長い歴史があるが、そこに伝統のような締め付けは無い。トヨタの中での「遊び」の部分を担う存在だ
車名に長い歴史があるが、そこに伝統のような締め付けは無い。トヨタの中での「遊び」の部分を担う存在だ

 販売店で話を聞いていると、カムリユーザーの特徴として、歴代モデルを脈々と乗り継いできたという人は少ないことが挙げられる。カムリというクルマに固執するのではなく、その時々で自分にぴったりのクルマを選んでいったら、それがカムリだったというユーザーが多数派なのだ。

 買い替えの際には、新型カムリに限らず、最適なクルマを広い目線で探しに行く。それでも、彼らはカムリが嫌いになったから乗り換えた訳ではないと、口を揃える。

 「常にカムリの動向を追いかけているが、それはオーナーではなくファンとして」というのは、3代目カムリを10年以上所有したオールドファン。

 あるレクサスオーナーからは「好きだからこそユーザーにはならない、近づきすぎると嫌なところも多く見えてくるからね。カムリには外の声を気にせず、自由に成長を続けて欲しい」とエールが送られたほどだ。

 カムリという車名には長い歴史があるが、そこに伝統のような締め付けは無いのだろう。それが伝統を重んじるイメージの強いトヨタの中での「遊び」であり、他の車種とは大きく違うところだ。

 トヨタのクルマではあるが、どこか異国情緒が漂う。そこが良いから、大きく変わっても、日本市場に合っていないと思っても、口には出さない。革新的なセンスを授かった子供を、遠くから信じて見守り続ける親心のようだ。こうしたユーザーの変わらぬ姿勢が、カムリの人気を40年間支え続けているのだろう。

【画像ギャラリー】登場から40年!! 変わり続け愛され続ける自由なセダン トヨタ カムリ(8枚)画像ギャラリー

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