■撥水剤は要注意!? まずはパーツクリーナーで油膜の完全除去だ!!
内側の視界確保はこれぐらいにして、本丸のガラスコーティングについて考えみよう。しかも費用をかけずに予算は1000円以内だ。
ホームセンターに行けば有名ケミカルブランドの撥水剤が1000円以下で買えるゾ、と思うかしれない。それは正しい。ただ安いからといって適当に塗るのは、結局のところ効果を最大限に引き出せず、安物買いの銭失いとまでは言わないが、高く付くことにもなりかねない。
しっかりと効果が発揮できるようにすれば、一回の施工で梅雨時を乗り越えることも可能だけに、目指すのは安く買って効果は最大限のいいとこ取り作戦だ。そうなれば、梅雨時一回の液剤代数十円程度。なんでも爆上がりの昨今、うれしいではないか。
では、どうやって効果を最大限に引き出すかというと、油膜を始めとした不純物を完全除去してやる。なんでもそうだが、下地がしっかりとしていないところに塗ってもノリは悪いし、剥がれやすくもなる。
最近は固形ワックスの使用も減って、頑固な油膜が付きまくって雨の日の夜なんて夜景がニジミまくるというのもあまりないが、それでも排気ガスなどが原因で油膜は発生するからまさに油断大敵だ。
そもそもどうやって頑固な油膜を落とすか? 裏ワザかつ大ワザとしてはブレーキクリーナーやパーツクリーナーで拭くというのがある。使ったことがある人ならわかるだろうが、オイルでギトギトでもすっきりと落としてくれるので、ガラスに付いた油膜でも落としくれそうだ。
フチなどの樹脂やゴムに付くとシミになったりする可能性もあるので、タオルに吹き付けてから拭き上げるといい。これなら一気にクリアにできそうだが、実は軽いものしかダメ。
塗装などに使うシリコンオフ(脱脂剤)も同様で、「油膜よ、どんだけ頑固なのよ」と痛烈に実感するばかり。油膜は堆積しているし、熱で焼き付いているので、ちょっとやそっとでは取れないのだ。
■それでもダメなら油膜取り用コンパウンド!! 効果を堪能するなら乾燥が大事
そこで登場するのが油膜取り用のコンパウンドで、こちらも数百円で売られていることが多い。つまり頑固な油膜は削り取るしかないということで、ゴシゴシとやって取り除き、洗い流してやる。水洗いしないとまわりが粉だらけになるので、洗車のついでにやるのが一番だ。
油膜が完全に除去されると水弾きはなくなって、ベタッと張り付いたような水膜ができるので、こうなればOKで次はいよいよ、撥水剤の塗り込みとなる。
塗って拭き上げればいいだろうと思うかもしれないが、説明書きを読まない人も多いのでせっかちにサッと拭き上げる人も多いのが気になるところで、ポイントは乾燥にある。被膜を作るだけに、しっかりと乾燥させて定着させるのは当然のこと。
つまり丁寧に下地を作って、そこにしっかりと定着させてやれば効果は最大限で、持続もマックスになってコストパフォーマンス的にも最高。安く買っても塗ってばかりでは損するだけの真逆というわけだ。
■撥水を持続するなら再度下地を!! 1000円以上出せるなら1年持続タイプもアリ
さらに一度得た効果を継続させるには、効果が落ちてきて再度塗り込む際にも下地をしっかりと作ってやることが大切となる。剥がれてきた撥水被膜は下地のコンディションを悪くするものなので、ここでもコンパウンドを使って取り除いてやることが大切だ。
これが面倒だという人は、少々高くて1000円という縛りを出てしまうが、1年効果持続を謳うタイプを選ぶのもいいだろう。実は撥水剤の成分にはふたつあって、撥水力は高いけど持続性はそこそこのシリコン。
逆に撥水力はそこそこだけど持続性が高いフッ素に分かれるので、好みや乗り方などで選べばいいだろう。とりあえず、成分がふたつあることだけは頭に入れておいてほしい。
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