火付け役のトヨタがやめる!! アイドリングストップ機能はこのまま廃れるのか?

トヨタが採用停止!! ユーザーはあまり使いたがらなかった……

じつはアイドリングストップ機能を広めたのは初代ヴィッツ(海外名ヤリス)。にもかかわらず現行ヤリスに設定すらなし
じつはアイドリングストップ機能を広めたのは初代ヴィッツ(海外名ヤリス)。にもかかわらず現行ヤリスに設定すらなし

 発進時のもたつきを不快に感じながらも、「地球環境のためならば!!」と、ユーザー側もガマンしてきたわけだが、アイドリングストップを率先して採用していたトヨタが、アイドリングストップがついていない新型車を出すようになった(ついているクルマもある)。ヤリスの1.5Lガソリン車をはじめとして、カローラ1.8Lガソリン車やRAV4、ハリアーの2.0Lガソリン車などが当てはまる(※ハイブリッド車にはもちろんアイドリングストップはついている)。20年間採用を推してきたトヨタが方針変更してきたのだから、気になった人も多いはずだ。

 その理由について、トヨタ広報担当は、「(燃費やCO2といった環境性能で)充分に競合性があり、今後も採用しない方向で進めている」としている。また、アイドリングストップ搭載車であっても、ユーザーが機能を停止させているケースが多いということも、採用をやめた理由のひとつのようだ。

<参考>

★アイドリングストップを採用していないトヨタの純ガソリン車

ランドクルーザー、ランドクルーザープラド、RAV4、ハリアー、ノア/ヴォクシー、カローラ、カローラツーリング、カローラクロス、ヤリス、ヤリスクロス、C-HR、ハイエース、GR86

★アイドリングストップがついているトヨタの純ガソリン車

ハイラックス、カローラスポーツ、GRヤリス(RSは除く)、パッソ、ルーミー、シエンタ、アルファード/ヴェルファイア、グランエース、カローラアクシオ、クラウン2.0Lターボ、ライズ、GRスープラ

 こうして、いま純ガソリン車のアイドリングストップは消えゆく存在となっているわけだが、アイドリングストップ機能が、比較的簡易なシステムであったことで急速に普及したことを考えれば、「CO2排出量を減らす」といった目的のために編み出された技術としては秀逸であり、「人々に環境問題を認知させる」という功績をあげたことは間違いない。

一方電動モデルは標準装備が当たり前に!!

 昨今は、ストロングハイブリッド車の普及がすすみ、純ガソリンエンジン車は数をへらしつつある。純ガソリン車自体が少なくなることで、本稿でとりあげた純ガソリン車のアイドリングストップ機能も役目を終えていくと考えられるが、電動化されたすべてのクルマたちには、アイドリングストップ機能は標準搭載となっていくだろう。

 GRスープラRZやフェアレディZ、GT-Rといった、純ガソリンでアイドリングストップを搭載していないクルマは、あと数年で見納めになるはずだ。その瞬間がいつなのか、メーカー各社とも頭を悩ませているところなのかもしれない。

【画像ギャラリー】ノア/ヴォクシーにヤリスまで!? アイドリングストップ廃止のクルマたちがコレ(6枚)画像ギャラリー

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