わが国の乗用車普及の大きな役割を果たしたクルマ、としてスバル360は広く知られるところだ。
「360の軽」、いま見ると本当に実用になったのだろうか、というような小さなクルマだが、その存在はわが国の自動車史に欠かすことのできない大きな存在、である。「てんとう虫」の愛称のもと、いまでも趣味のクルマとして愛用する人も少なくない。
さて、そんなスバル360の跡を継ぐべきモデルとして登場したのがスバルR2。ヒット作の跡を継ぐのは難しい、といわれる通り、ちょっと影の薄い存在にもみえる。
そうだ、本文に入る前に、スバルR-2かスバルR2か。いままで多くの書物はR-2と書かれてきたりしたが、スバル自身の資料、カタログなどは「R2」。こういうコトが気になるのもクルマ好き。ここでは「R2」で進める。
文、写真/いのうえ・こーいち
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