世間ではクルマの電動化が叫ばれている。NA・MT車(三菱パジェロミニ)、ツーストロークバイク(川崎KDX200SR)を愛し所有している化石のようなマニア(筆者)はどうにも肩身がせまい。
けど今、なぜそんなモノにこだわってるかというと、「そのうち乗れなくなるよね?」という不安があるから。考えてみて欲しい。シビックタイプR、スイフトスポーツ、BMW、ポルシェ、フェラーリ……といった「NAエンジンの高回転を楽しむ」はずだったモデルもどんどんターボ化されている。
排気量に応じて毎年支払う、まるで罰金のような「自動車税」や燃費のことなども考えると、もはや大排気量自然吸気車は超贅沢趣向品、セレブカーといっていいだろう。
その中でも別格なのが12気筒エンジン車である。
アストンマーチン、ジャガー、ランボルギーニ、BMW、メルセデス、トヨタ……と16気筒(実質ブガッティのみ?)に比べて「激安車」すら存在するので選びやすいのも面白いところだ。
で、今回はその12気筒軍団中、永久不滅の大スター、フェラーリ512TRの維持費やメンテ、注意点などについて敏腕カリスマメカニック・尾上忠則さんにハナシをうかがった。
文/池之平昌信、写真/成田颯一
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