デザイン判明! 新たなクラウンを受け入れる? それとも
2022年6月20日に特許庁から発行された意匠登録(1701134号)。トヨタ自動車が令和3年7月9日に出願、同11月12日に登録されたもので、新型クラウンのものとみられる。
まだ正式な発表ではないが、公開されたノッチバックスタイルが新しいクラウンの外観のようだ。大勢が予想していたSUVというよりは、少し変化のあるセダンと見ることができなくもない。なんとかセダンのクラウンを待ち望んでいた層にも、受け入れられそうなデザインになっているのではないだろうか。
デザインを見る限りだが、運転席からの後方の視界はセダンと比べて、少々クセがありそう。ボンネットの先も落ち込んでいるため、ボディの見切りは従来型の方が良さそうに感じる。対して、ドアパネルが縦に長くなっているようで、床面の高さも上がった。セダンよりも乗降性は良くなりそうだから、中高年のドライバーには、乗り降りがしやすいとウケそうだ。
実際に目の前に現れたクラウンが、これまでのセダンに比べ、どれほどの違和感を覚えるかがポイントとなるだろう。筆者は、「乗ってみれば案外良さそう」となりそうな気がする。
クラウン離れか? それとも輸入車からのオーナーを取り戻せるのか?
現在、買い替えのタイミングに来ている200系以前のクラウンオーナーに関しては、新型クラウンを選ぶ可能性は、まだ低いと思う。
しかし、今の愛車であるクラウンから他メーカーのセダンに乗り換えるというケースも少ないはずだ。10年以上、大切にクラウンに乗っているオーナーたちは、今後も現保有車に乗り続けるだろう。したがって、新型によってクラウン離れが起きるとは言い難い。
過去にクラウンに乗っていて、現在他メーカー(輸入車)へ移ったオーナー達にはどう映るだろうか。ドイツ御三家などでもファストバックやノッチバックタイプのSUVは人気であり、セダンからの乗り換えも多い。デザイン次第ではあるが、輸入車へ流出した元クラウンユーザーたちが、新型クラウンをきっかけに戻ってくる可能性は充分あると思う。
ここ数世代では、生まれ変わりを意識したフルモデルチェンジが多かったクラウン。その集大成ともいえる今回の大変革で、クラウンに対するイメージも、オーナー像も、ひいてはトヨタに対するイメージも変わるような気がする。
「いつかは」という到達点ではなく、「これから」のクラウンに期待して、クラウンを選ぶユーザーが増えるのではないだろうか。クラウンは新たに16代目から再スタートを切る。
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