現オーナーは賛否両論! 新型クラウン 再出発の意義と「いつかはクラウン」からの脱皮

現オーナーは賛否両論! 新型クラウン 再出発の意義と「いつかはクラウン」からの脱皮

 7代目クラウンのロイヤル・ツインカム3000や、1985年のマイナーチェンジで生まれたロイヤルサルーン・スーパーチャージャー2000、トヨタ店40周年を記念して登場した特別企画車アスリートのCMで使われていた「いつかはクラウン」のキャッチコピー。

 クラウンのキャッチコピーは数多くあるが、これほど鮮烈な印象を残し、後世に語り継がれた言葉はないだろう。

 12代目のゼロクラウンでは「かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる」と、「いつかは~」が「いまから~」に変化し、その後は「リボーン」「ビヨンド」と憧れというよりは、再出発を意識したキャッチフレーズが多くなった。

 果たして一世を風びした「いつかはクラウン」の精神は、間もなく登場する16代目に踏襲されているのだろうか。クラウンオーナーの声から、新型クラウンを考えていく。

文/佐々木亘、写真/TOYOTA

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新型登場に対しクラウンオーナーの反応は?

200系以前のクラウンオーナーは、新型クラウンに対して否定的な意見が多い。写真は2003年に登場した通称「ゼロクラウン」こと12代目
200系以前のクラウンオーナーは、新型クラウンに対して否定的な意見が多い。写真は2003年に登場した通称「ゼロクラウン」こと12代目

 さまざまな情報が錯綜したあとの新型登場とあって、クラウンオーナーたちの反応は、少々冷ややかだ。一時はクラウンが無くなるとさえいわれた手前、新型の登場にも懐疑的な見方が広がる。

 新型の登場に対して、オーナーの反応は完全に二分化していると、トヨタ販売店の営業マンは話す。

 現行型、そしてその前(ピンククラウンなどがあった14代目)を新車で購入し、現在も満足に乗っているクラウンオーナーは、次世代のクラウン登場に前向きらしい。クラウン=セダン、そしてFRでなければならないという考え方は薄く、時代の変遷とともに、その形が変わることを、ある程度許容しているようだ。

 対して200系以前のクラウンオーナーからの評判は芳しくないという。特に、まだまだ台数が残る18系、17系のクラウンオーナー達は、買い替えせずにこのまま乗り続ける可能性が高いようだ。

 登場から既に20年を経過する個体もあるだけに、営業マンとしてはできるだけ買い替えを勧めたいところだが、「新しいクラウンは、名前だけがクラウンで、クルマはクラウンではない」と、否定的な意見が目立っている。

 これまでもさまざまな論争が起こってきた歴代クラウンの改変期。これまで同様に「慣れればOK」となるのか、それとも「受け入れがたい」ものになるのか、間もなくその判断が下される。

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