新型エクストレイル登場でどうなる？　コスパで選ぶおすすめ3列シートSUV!!

■3列シートSUVの推奨度No.3：マツダCX-8・XDプロアクティブ（382万8000円／2WD）

　3列シートのSUVで、3列目の最も快適な車種がCX-8だ。身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ分に調節すると、3列目の膝先には握りコブシ2つ分の空間ができる。

　着座姿勢は、前述の通りミニバンと違って膝が持ち上がるが、CX-8はさほど窮屈ではない。3列目に座った乗員の足が、2列目の下側に収まりやすく、片道1時間以上の多人数乗車も可能だ。3列目シートを畳んだ時の荷室も広く、SUVでありながら、ミニバンに近い実用性を備える。

　直列4気筒2.2Lクリーンディーゼルターボの搭載など、居住性や車内の広さ以外の特徴も多い。実用指向のユーザーには、魅力的なSUVに仕上がっている。

■3列シートSUVの推奨度No.4：ランドクルーザープラド・ディーゼルTX（448万8000円／7人乗り）

　LサイズSUVのランドクルーザーにも、3列シート車は用意されるが、前述の通り今は受注を中断している。そこで選んだのが、ひとまわり小さなランドクルーザープラドだ。

　この納期も約半年と長いが、今は生産終了やフルモデルチェンジのために3列シートSUVの選択肢が減っているから、ランドクルーザープラドも貴重な存在になる。

　ランドクルーザープラドは悪路向けのSUVだから、床が高い。そのために乗降性が悪く、3列目の床と座面の間隔も不足する。3列目に座ると膝が大きく持ち上がってしまう。

　その代わり足元空間は意外に広い。身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ分に調節すると、3列目の膝先には握りコブシ2つ分の余裕ができる。CX-8と同等だ。

　膝が大きく持ち上がる着座姿勢だから、3列目の快適性はCX-8に負けるが、片道1時間以内なら多人数乗車も可能だ。

　なおLサイズのランドクルーザーは、ランドクルーザープラドと違って、2列目シートにスライド機能が装着されない。

　これでは3列目に乗員が座る時、2列目を前寄りにスライドさせて、3列目の足元空間を広げる使い方ができない。従って多人数で乗車する時の快適性は、ランドクルーザーよりもランドクルーザープラドの方が優れている。