新型エクストレイル登場でどうなる? コスパで選ぶおすすめ3列シートSUV!!


 世界的にSUVが大人気であるが、国内でもミニバンではなく3列シートのSUVを購入して家族で移動に使用するユーザーが増えている。

 それを受けて、メーカーもラインナップを強化しており、マツダでは自社生産のミニバンを廃止して、CX-8だけにしている状況だ。

 新型エクストレイル登場でますます盛り上がる、国産3列シートのSUVの中からコスパの高いものをご紹介しよう!

文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部

【画像ギャラリー】めったに使わない3列目であればミニバンは不要!? いざという時に使える国産3列シートSUV!!(16枚)画像ギャラリー

■ミニバンよりも3列シートSUVが適している使い方とは?

本格オフロードでPHEVと個性のカタマリである三菱 アウトランダーだが、3列シートを装備するというのも個性のひとつだ

 3列シートを備えた多人数乗車の可能なカテゴリーといえば、ミニバンが筆頭に挙げられるが、SUVにも3列シート車が用意される。マツダCX-8、ホンダCR-V、トヨタランドクルーザー、トヨタランドクルーザープラド、三菱アウトランダー、日産エクストレイル、レクサスLXなどだ。

 SUVの3列目シートで注意したいのは、ミニバンに比べると、居住性が悪いこと。それは主に床面構造の違いに基づく。

 ミニバンの床は、1列目の部分を高めに設定して、3列目まで平らに仕上げている。3列目の床下には燃料タンクが設置されるが、車内前側の床を高めたから、段差はなく平らになる。そのために、各シートの着座姿勢にも極端な違いはない。

 ところがSUVの床面構造は、ミニバンのような配慮をしていない。1/2列目の部分は床が低く、3列目だけは燃料タンクのために高い。従ってSUVの3列目に座ると、膝が持ち上がり、1/2列目に比べて窮屈な座り方になる。SUVの3列目は、シートのサイズも比較的コンパクトで、背もたれや座面も薄手のものが多い。

 つまりSUVの3列目は、荷室に装着された補助席に近い。足元空間も狭く、基本的に短時間の移動を目的に開発されている。ミニバンと違って、大人が多人数で乗車して、長距離を移動する用途には適さない。

 それでも1年に数回、短い距離を多人数で移動するニーズもある。友人や親類が数人で自宅へ遊びに来た時、最寄の駅まで迎えに行くような使い方だ。

 この限られた目的のために、ミニバンを買うのは、もったいないだろう。通常はムダに広い空間を備えることになるからだ。特にミニバンを好まないユーザーの場合、3列シートのSUVは、使い方次第では合理的な選択になる。

 そこで改めて3列シートSUVのラインナップを見ると、人気車は少ない。

 CR-Vは販売が低迷しており、国内販売を終えてZR-Vに切り替える予定だ。ランドクルーザーとレクサスLXは、Lサイズの悪路向けSUVだが、納期が極端に長い。そのためにこの2車種は、販売店によると「納期が4年以上に延びた結果、今は受注を中断している」という。つまり実質的に購入できない。

 そうなると購入対象に入るのは、アウトランダー、CX-8、ランドクルーザープラドなどに絞られる。これに加えて2022年7月25日にフルモデルチェンジモデルが発売されたエクストレイルだ。

 新型になったレクサスRXは、従来型と違って3列シート仕様が今のところ設定されていない。

 この限られた3列シートSUVの中で、選ぶ価値の高い車種をガイドしたい。

■3列シートSUVの推奨度No.1:アウトランダー・P(532万700円)

三菱 アウトランダー車内。ゆったりと快適な3列目ではないが、他の機能が多彩で使い勝手がいい

 アウトランダーは、3列目シートが快適なSUVではない。身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目の膝先空間を握りコブシ1つ分まで狭めても、3列目に大人が座るのは難しい。

 3列目に身長170cmの大人が座るには、2列目に座る乗員の膝先が1列目の背面に触れるまで前寄りにスライドさせ、3列目の足元空間を最大限度に広げる必要がある。多人数で乗車できる移動時間は、片道30分までだ。

 それでもアウトランダーの推奨度をNo.1としたのは、そのほかの機能が優れているからだ。アウトランダーはPHEV(充電可能なプラグインハイブリッド)を搭載して、駆動は前後に搭載されたモーターが担当する。効率の優れた巡航時には、エンジンが前輪を直接駆動することもあるが、大半はモーター駆動だ。

 モーターは瞬発力が強く、アウトランダーの場合、動力性能をガソリンエンジンに当てはめると3.5Lに匹敵する。巡航中にアクセルペダルを踏み増した時など、回転数が低い状態では、瞬発力の強さが特に際立つ。

 カーブを曲がる時の挙動にも特徴がある。後輪のモーターもパワフルで、駆動力が4輪に効率良く分散される。

 そのためにカーブを曲がっている最中にアクセルペダルを踏み増しても、前輪がグリップを失って旋回軌跡を拡大させる動きが生じにくい。高重心で車両重量も2トンを超えるが、ステアリングの舵角に応じて確実に回り込む。

 通常のSUVは、後輪の接地性を高めて車両の動きを安定させるため、峠道などでは曲がりにくく感じることも多い。そこがアウトランダーは、SUVなのに、スポーツセダンのように良く曲がる。この運転感覚はクルマ好きにピッタリだ。

 しかもアウトランダーは、駆動用リチウムイオン電池の容量も20kWhと大きい。1回充電すると、WLTCモードで85km(Mは87km)を走行できる。内装も上質で、さまざまなデザインや機能を熟成させた。そのために3列目シートのスペースは狭いが、推奨度は高い。

次ページは : ■3列シートSUVの推奨度No.2:エクストレイルX・e-4ORCE(393万300円/3列シート)

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