■各セグメントのサイズ感と特徴、代表的車種を紹介!
【Aセグメント】
2名程度でのちょっとした移動に使うことを想定したベーシックカーが揃う。ボディサイズが小さいので、大人4名で長距離移動するというのは厳しいが、街なかを走るには最適だ。
【Bセグメント】
大人4名が乗れて、荷物もそれなりに積める。ボディサイズはやや小さめではあるが、日々の暮らしで不満のない能力を持つ。上質な作りがなされダウンサイジングにはうってつけ。
【Cセグメント】
フォルクスワーゲン ゴルフをはじめ、メーカーの主力車種がひしめく大激戦区。性能や品質レベルが大幅に向上し、上級モデルに迫る仕上げのよさをもったモデルが急増している。
【Dセグメント】
内外装の作りが上質でプレミアムを謳ったモデルが揃う。ボディサイズの大きさを生かして居住性や実用性も高い水準となる。駆動方式が前輪駆動のほか、後輪駆動を採用した車種もある。
【Eセグメント】
プレミアムメーカーの看板車種が揃うのがこのセグメント。ボディサイズに余裕があり、コスト的な制約も少ないことから、各メーカーのもつ最新技術をまっ先に投入することが多い。
【Fセグメント】
5mを超える全長と1000万円以上の価格を掲げる、超高級車が揃う。自分で運転する場合もあるが、車種によって後席に乗ることが多い。内装はゴージャスの一語に尽きる。
日本車のグローバル化が進んでいる昨今の状況を鑑みると、車種の分類についても世界の基準に照らし合わせて考えるのが必然と言えるが、ボディサイズの大型化、ブランドや車両のコンセプトの変化、価格の上昇、さらに電動化などを踏まえると、将来的にはセグメントの概念も変わっていくのかもしれない。
■まだある! 自動車業界特有ワード
セグメントのほかにも「それってなに? どういうこと?」といった自動車業界で使われている言葉はある。
クルマのパーツや機能、装備名については、なんとなくイメージできるものが多いが、イメージしづらい、あるいは誤解を招きやすいのは、クルマの動きを表したワードだろう。試乗記によく出てくる「ロール」とか「リニア」とかがそれだ。
たとえば「サスペンションは路面の凸凹を巧みにいなして、フラットライド感が高い。ハイスピードでのコーナリングでもタイヤが路面をしっかりと掴んでいる感触が伝わり、ロールが適度に抑え込まれいる」といった感じ。
つまり、このクルマは「乗り心地がいいうえに安定性が高く、速いスピードでカーブに進入してもドライバーに不安を与えにくい」というわけだ。
「いなす」とか、「フラットライド」とか、「ロール」なんて、普段の会話ではほぼ使わないが、クルマのことを語るうえでは知っておいて損はない。
こうしたワードやセグメントによる分類方法などを知識として蓄積し、積極的に使いこなせれば、クルマに詳しい通な人、という印象を人に与えられるはずだ(一歩間違えればヲタク扱いされる可能性もあるので注意!)。
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