SUVやミニバンだけにあらず!! 自転車旅に適したクルマのすゝめ4カ条


 愛車(クルマ)に愛車(自転車)を積んで、まだ走ったことのないワクワクする道を探しに行く。4輪と2輪の運転の楽しさを味わいながら、身体も動かしてリフレッシュ、そんな最高の体験ができる”6ホイールライフ”を満喫したい。

 そこで今回は、クルマに自転車を積むという観点で理想的なクルマについて考えてみようではないか。

文/フォッケウルフ
写真/フォッケウルフ、マツダ、トヨタ、スバル、スズキ、ホンダ、ダイハツ、トビラ写真(preeda prakotmak/EyeEm@Adobe Stock)

【画像ギャラリー】自転車を乗せたくなるクルマ10選を写真で見る!(15枚)画像ギャラリー

■自転車をクルマに積んでもっと遠くへ!

 自転車はほどよい負荷で効率よく長距離を移動できるため、運動不足の解消に適した乗り物と言われている。筆者もサイクリングを趣味としているが、天気のいい週末にサイクリングロードを走るのはじつに気持ちがいいものだ。

 始めたころは、10kmとか20kmで満足していたものだが、その距離は徐々に伸びて、いまでは自宅を中心とした半径50km程度の距離を走破するのが当たり前となって、風景にも見飽きてくる。

 とはいえ、「どこまでも自転車で!」という超ガチ勢ではないかぎり、自転車での自走で日帰りができない遠い場所まで行くのは、気力・体力的にもハードルがググっと上がる。

自転車で遠出をして素晴らしい景色を味わうのは何事にも変え難い体験だ

 ならば公共交通機関を利用して自転車を運ぶ「輪行」も手段として有効だし、旅をしている感があって楽しそう。しかし、あくまでも最終目的は「遠くへ行って自転車に乗る」ことだから、移動時のストレスは軽くしたい。となると、やはりクルマ+自転車の6輪=「6ホイール」が、いつもと違う景色を見ながらサイクルライフを満喫するには理想的な方法と言えるだろう。

 自転車をクルマに積載するなら、クルマは大きいほうがいいと思うだろう。もちろん、車内のスペースが広いに越したことはない。しかし、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクといったスポーツタイプの自転車は、工具を使わずにホイールが脱着できるよう設計されている。このクイックリリースを活用すればコンパクトな状態にできるから、ボディサイズが小さめのコンパクトカーでも1台積むのは余裕だし、工夫すれば2台積みだってイケる。

 基本的に2シーターのスポーツカーでなければ、6ホイールを楽しむことに難しさは皆無だ。だから、たとえば自転車を積むためにレンタカーを借りる時には、複数人&台数でなければ、ミニバンやワンボックスバンのような積載性に秀でたクルマにこだわる必要はない。

 スペースがない、あるいは自転車以外にも荷物があるという時は「サイクルキャリア」を使うというのが有効。これがあればスポーツカーでも6ホイールが可能だ。ただし、この場合は前後方向や、高さの寸法に規定があるので、それらの数値を確認したうえで正しく利用してほしい。

車種によっては後席のシートバックを畳む必要はあるが問題なく積載できる

■自転車を積みやすいクルマの条件を考える

 サイクリング目的でなくても、アウトドアとか、自転車で出かけた子ども(とか奥さん)を自転車とともに連れ帰るといった用途で、自転車が積めたら便利だな……と考える人はいるはず。

 スポーツタイプの自転車なら車種にこだわらなくていいが、それ以外も含めて考えると、荷室スペースが十分に確保され、後席の前倒し(またはトランクスルー)があることは必須で、そのうえに下記のような条件を満たす必要がある。

室内高が高い(1000mm以上が理想)

●荷室開口部が広い(高さ/幅ともに1000mm以上が理想)
 一般的な自転車は、スポーツタイプの自転車や折りたたみ式のようにコンパクトな状態にできないので、そのまま積み込むことになる。よって、室内と開口部は自転車の全高を許容する寸法が求められる。

●フロアが低い(60mm以下が理想)
 スポーツタイプの自転車は総重量が10kg以下というのが大半なので、積載時に労せず持ち上げることができる。ただし、子ども用ならともかく、大人が乗れる自転車の重量は10kg以上だし、電動アシスト車になると20kgを超える。

 これを持ち上げるのは、女性はもちろん男性の腕力でも少々難があるので、積載を少しでも楽にしたいなら、フロア位置は低いほうがいい。

それなりに重さのある自転車を積むなら、開口部の高さと広さは重要なポイント

●荷室長(室内長)が長い(1500㎜以上が理想)
 自転車のハンドルを曲げた状態で積載するなら荷室の長さは1500mm程度で十分。積載する自転車の全長分あればなおよし。

 このような条件を満たしていれば、ロードバイクやクロスバイクはタイヤを外さなくても載せられるし、ママチャリなどのシティサイクルも難なく積める。6ホイールでドライブとサイクリングの両方を楽しんだり、家族をお迎えに行くといった用途にも頼もしく応えてくれる。

次ページは : ■自転車を積みたくなるクルマ5選