ハイエース アルファード…いずれ劣らぬトヨタのロングセラーが「愛され続ける理由」

■地道な改良&ニーズあるエンジンを搭載/トヨタ ランドクルーザープラド(2009年9月デビュー)

 号口車(トヨタ語で現行車を示す。知ってるとトヨタ通です)の発売は2009年9月なので、もはや13年近くフルモデルチェンジしていないことになる。

 なのに売れゆきは落ちないばかりか、今年に入ってからも毎月2000台以上登録されているのだった。

 競合車であるパジェロの凋落と好対照といっていいだろう。車両価格だって決して安くないオーソドックスなクロカン4WDがなんでこんなに愛されているのだろう?

 最大の理由は地道な改良&ニーズあるエンジンを搭載してきていること。

 デビュー時はエンジン、2.7L、4気筒と4L、V6というラインナップ。2015年にはV6を落とし、代わりに2.8Lディーゼルを投入。燃費とドライバビリティのよさが高く評価され、販売急上昇!

 2017年に自動ブレーキを追加。2020年にはディーゼルを177psから204psに向上させるなど、商品力向上を続けてきたのだった。

 次期型はランクル300で新開発された新しいラダーフレームを採用して一新。エンジンは3.3L、V6ディーゼルを搭載。登場は2023年夏か?

(TEXT/国沢光宏)

●年別販売台数
・2009年:9381台※
・2010年:1万4359台※
・2011年:1万2419台※
・2012年:1万5267台※
・2013年:9610台
・2014年:1万5960台
・2015年:1万9780台
・2016年:1万7310台
・2017年:1万8340台
・2018年:2万5810台
・2019年:2万5820台
・2020年:2万4360台
・2021年:3万990台
・2022年:9050台
※2009年〜2012年はランドクルーザー含む

●主な改良履歴
・2013年9月…外観のデザイン変更、装備充実化
・2015年6月…2.8Lディーゼル車の設定など
・2017年9月…外観の意匠変更、安全装備の強化
・2021年6月…安全装備の強化など

●価格情報
・新車価格:366万6000〜554万3000円
・中古車相場:195万〜688万円

■飽きにくいしカッコいい 実は清潔感あるデザイン/トヨタ ハイエース(2004年8月デビュー)

ビジネスからアウトドアなどのレジャーユースまで、現在も幅広ユーザーに人気
ビジネスからアウトドアなどのレジャーユースまで、現在も幅広ユーザーに人気

 最大の理由は清潔感のあるデザインにあると思っている。

 街中で「ハイエースを探す」ことを試してほしい。驚くほど数多くのハイエースが走ってます。なのにまったく意識しないほど主張しないのだった。

 じゃ地味かとなれば、そんなことありません。ハイエースを単体で見ると飽きにくいしカッコいい! 全日本ラリーに出場しているハイエースを見ると「いいね!」と思う。先代ハイエース、魅力度という点で現行車に勝てない。

 そして寿命という点で圧倒的! 海外に輸出されるハイエース、20万kmくらいだと新車のようなイメージだという。200万kmを超えて使われている個体すら珍しくない。

 さすがにエンジンやミッションは途中で交換をしなければならないけれど、ディーゼルエンジンなら100万km近く使えるそうな。車軸の使われているベアリングのサイズなど必要の2倍以上の容量を持つ。長く愛しても応えてくれる、ということです。

 次期型も商用4ナンバーサイズのキャブオーバーボディを継承。パワーユニットはハイブリッドも用意される。登場は2023年秋が予想される。

(TEXT/国沢光宏)

●年別販売台数(ワゴン)
・2004年:2993台
・2005年:6251台
・2006年:7049台
・2007年:7016台
・2008年:7777台
・2009年:6405台
・2010年:7781台
・2011年:7507台
・2012年:9078台
・2013年:8544台
・2014年:8298台
・2015年:8507台
・2016年:8733台
・2017年:9615台
・2018年:9048台
・2019年:1万277台
・2020年:8677台
・2021年:8547台
・2022年:2968台

●主な改良履歴
・2007年8月…ディーゼル車の新排ガス規制対応
・2010年7月…フロントマスクの意匠変更など
・2013年12月…前後外装デザインの変更など
・2014年12月…ガソリン車の燃費向上、6速AT化

●価格情報
・新車価格:290万3600〜403万9100円
・中古車相場:49万〜969万円

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