高評価なのになぜ販売台数が伸びない?? もっと売れていい日本車10選

■トヨタ アクア

 次はアクア。新型になって約1年が経つ。商品力を高めた2代目は販売ランキング10位以内をキープし、5月もかろうじて10位。約1年前にノートオーラが追加されたことの影響もあるだろう。

 ノートほどEV感覚は強くないし、デザインの新鮮味と質感も今一歩。存在感が希薄なので損をしているが、パイポーラ型ニッケル水素電池を採用して気持ちいい加速を楽しめ、実用燃費だっていい。今後盛り返す実力のあるコンパクトカーだ。

●トヨタ アクア
・1〜5月累計:3万330台
・納期:約6カ月
・値引き額:18万円
・価格:198万〜259万8000円
・もっと売れてほしい期待度:90

■トヨタ カローラツーリング

 カローラツーリングはスポーティなルックスがウケてファン層を広げている。が、ワゴンブームが去ったこともあり、販売は伸び悩み傾向。設計は古く、身内にフィールダーがいることも、販売を大きく伸ばせない理由のひとつだろう。キャビンと荷室も広さを実感しにくいつくりだ。

 だが、ハイブリッド車は良好な燃費を期待でき、走りも軽やか。取り回しもよく、推したいクルマだ。

●トヨタ カローラツーリング
・1〜5月累計:1万2660台
・納期:約6カ月
・値引き額:20万円
・価格:201万3000〜299万7500円
・もっと売れてほしい期待度:80

■マツダ マツダ3ファストバック

 デザインをウリのひとつに誕生したマツダ3ファストバック。斜め後方の視界が悪いこともあり、“敬遠する人”も少なくない。

 また、鳴り物入りで登場したSKYACTIV-Xも、トヨタのハイブリッド車ほど燃費はよくないし、設定価格も1クラス上に感じられる。

 大柄なボディなのにインテリアの質感は物足りないし、乗り心地が今一歩と感じる人も多いようだ。

 だが、SKYACTIV-Xはマツダの飛び道具らしくレスポンスが鋭く、気持ちいい。静粛性などの快適性も高いレベル。1.5Lモデルはコストパフォーマンスも高い。

●マツダ MAZDA3
・1〜5月累計:5451台
・納期:約1カ月
・値引き額:20万円
・価格:222万1389〜368万8463円
・もっと売れてほしい期待度:80

■トヨタ RAV4

トヨタ RAV4。海外での高い人気からもわかるように非凡な実力の持ち主。ハイブリッド車も加わったアドベンチャーグレードは運転するのが楽しい4WDだ
トヨタ RAV4。海外での高い人気からもわかるように非凡な実力の持ち主。ハイブリッド車も加わったアドベンチャーグレードは運転するのが楽しい4WDだ

 RAV4は登場から4年目に突入して新鮮味が失せたことに加え、似た性格でルックスのいいハリアーも登場したから共食いによって販売が落ち込んでいる状況だ。

 が、走りの実力は今も一級品。アウトドアシーンで強い存在感を放つ力強いデザインや豊富なドレスアップ用品は、このクルマの魅力と映る。

●トヨタ RAV4
・1〜5月累計:1万2802台
・納期:約5カ月
・値引き額:25万円
・価格:277万4000〜539万円
・もっと売れてほしい期待度:75

■トヨタ ミライ

 燃料電池車のミライは、2代目になって走りに関して飛躍的な進歩を遂げた。

 だが、2代目で話題性が薄まり、日本ではボディサイズも大柄と感じる。水素の充填施設が少ないのも購入をためらわせる原因のひとつだろう。

 が、異次元の快適で気持ちいい走りを満喫でき、アドバンストドライブもいい仕上がり。もっと評価していいモデルだ。

●トヨタ MIRAI
・1〜5月累計:567台
・納期:未定
・値引き額:15万円
・価格:710万〜860万円
・もっと売れてほしい期待度:85

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