よく見ると「あ、左ハンドル!」バブル期に上陸した逆輸入車5選

■バブル期に上陸した逆輸入車5選

 当時、逆輸入車として脚光をあびた5つのモデルを取り上げてみたい。いずれも1度は日本の路上あるいはイベント会場で見掛けたことがあるはずだ。

1.アキュラNSX/ホンダNSX(NA1)
・日本デビュー年:1990年9月
・エンジン:V型6気筒DOHC
・排気量:2977cc
・最高出力/最大トルク:265ps/30kgm(AT)、280ps/30kgm(MT)
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4430×1810×1170mm
・新車価格:800.3〜860.3万円
・逆輸入車の参考販売価格(当時):1380万円

 本来であれば「H」のエンブレムが鎮座する場所に「A」の文字。ホンダの高級車ブランドを示す「Acura」の頭文字が妙に格好よく映ったものだ。これだけでも印象が変わるから不思議である。そういえば、タミヤの1/24サイズのプラモデルでも「Acura NSX」が売られていた。

よく見ると「あ、左ハンドル!」バブル期に上陸した逆輸入車5選
Hマークの代わりに各所に配された「A(Acura)」のエンブレム、サイドマーカー、そして左ハンドル・・・。タミヤのプラモデルでもAcura NSXが売られていた

2.日産フェアレディZ(Z32)
・日本デビュー年:1989年7月
・エンジン:V型6気筒DOHC/V型6気筒DOHCツインターボ
・排気量:2960cc
・最高出力/最大トルク:230ps/27.8kgm、280ps/39.6kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4310×1790×1245mm(2シーター)/4525x1800x1255mm(2by2)
・新車価格:330〜440万円
・逆輸入車の参考販売価格(当時):598万円

 日本でも人気を博したZ32型フェアレディZ。見た目は日本仕様とほとんど変わらないはずなのに、これが左ハンドル仕様になると3割増しに格好よく映った。大学生のボンボン(死語)が、金持ちのお父さんにおねだりして買ってもらったZ32、いまはどこへ・・・。

よく見ると「あ、左ハンドル!」バブル期に上陸した逆輸入車5選
見た目は日本仕様とほとんど変わらないのに、3割増しに格好よく映ったZ32の左ハンドル仕様

3.レクサスLS460/トヨタセルシオ(UCF11)
・日本デビュー年:1989年10月
・エンジン:V型8気筒DOHC
・排気量:3968cc
・最高出力/最大トルク:260ps/36kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4995×1820×1400mm
・新車価格:455〜620万円
・逆輸入車の参考販売価格(当時):798万円

 このクルマから日本車の高級車の歴史が変わったといっていい初代セルシオ。シーマ現象を上書きするほどの勢いで人気を博し、納車2年待ち状態に。そこで左ハンドル仕様のレクサスLS460が逆輸入された。これに自動車電話をインストール。電話片手に夜の繁華街をソロソロと走っていた時代が懐かしい。

よく見ると「あ、左ハンドル!」バブル期に上陸した逆輸入車5選
LS460の実車に遭遇して、はじめてレクサスの「L(Lexus)」のエンブレムを見たという人も多かったはずだ

4.ミアータMX-5/ユーノスロードスター(NA6CE)
・日本デビュー年:1989年9月
・エンジン:直列4気筒DOHC
・排気量:1597cc
・最高出力/最大トルク:120ps/14kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):3970x1675x1235mm
・新車価格:170〜216.2万円
・逆輸入車の参考販売価格(当時):350万円

 こちらもデビュー当時は納車ま半年待ち!!というほど爆発的ヒットとなったユーノスロードスター。若者からエンスージアストなお父さんまで・・・。多くのクルマ好きの心を鷲づかみに。それだけに改造車も多かったが、そこへ左ハンドル仕様のミアータが現れるだけで「人目をかっさらう」ほどのインパクトだった。

よく見ると「あ、左ハンドル!」バブル期に上陸した逆輸入車5選
見た目はユーノスロードスター、でも左ハンドル。「ガイシャ気分」も味わえる一粒で二度美味しい仕様だった

5.トヨタスープラ(A70型)
・日本デビュー年:1986年2月
・エンジン:直列6気筒OHC/直列6気筒DOHC/直列6気筒DOHCターボ
・排気量:1988cc/2954cc
・最高出力/最大トルク:105ps/16kgm、140ps/16.5kgm、185ps/24.5kgm、230ps/33.0kgm
・ボディサイズ(全長×全幅×全高):4620×1690×1310mm
・新車価格:201.4〜353.7万円
・逆輸入車の参考販売価格(当時):498万円

 アラフィフ世代以上なら「左ハンドル仕様のスープラ」といえば江口洋介だろう。そう、東京ラブストーリーの主人公・カンチの親友である三上健一の愛車だ。薄いブルーメタリックのエアロトップ仕様だった。劇中ではこれでスキーにも行っていたし、鈴木保奈美が夜の都内を運転するシーンもあったような・・・。

よく見ると「あ、左ハンドル!」バブル期に上陸した逆輸入車5選
東京ラブストーリーで江口洋介が運転していたスープラ(逆輸入)はマイナーチェンジ後の3リッター/エアロトップ仕様だった

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