■ジューク1.6GT、ニスモ、ニスモRS/個性派デザイン+1.6Lターボ
国産コンパクトSUVブームの火付け役となったのが、2010年に登場した日産ジューク。その特徴的なスタイリングと運転しやすさにより大ヒットモデルとなった。すでに8年というロングセラーモデルとなったジュークだが、2019年3月頃に初のフルモデルチェンジが予定されている。
ロングセラーモデルだけあって、現在ジュークの中古車の流通台数は1000台を超えているが、直近3カ月の平均価格の推移は104万円でほぼ横這いで推移している。
これは中古車となってもジュークの人気の高さを反映している結果といえる。それでは、フルモデルチェンジ後相場が上がるのかというとジューク全てが値上がりするとは考えづらい。
値上がりする可能性が高いのは1.6Lターボエンジンを搭載した1.6GTやニスモ、ニスモRSと考えられる。なかでもリアサスペンションがマルチリンクとなる1.6GTやニスモRSは中古車の流通台数が少ないこともあり、早くも値上がり傾向となっている。
加えて、1.6Lターボエンジンはモデルチェンジ後のニューモデルには環境性能などを考えると搭載される可能性はかなり低いと考えられる。
そういった観点からもジュークは1.6Lターボエンジンを搭載したモデルは買っておくべきだ。まだ、中古車相場が安定しているノーマルのニスモは今後値上がりする可能性が高いので、買っておくべきモデルといえる。
■BMW1シリーズ/クラス唯一のFR。次期型はFFに!
VWゴルフやアウディA3、ベンツAクラスなど、欧州Cセグメントのプレミアムコンパクトのなかで、唯一FRの駆動方式を採用しているのがBMW1シリーズ。
この1シリーズは2019年春頃にフルモデルチェンジを予定しており、ミニや2シリーズアクティブツアラーと同じFFのプラットフォームに変更されるといわれている。
駆け抜ける歓び、つまり走りの楽しさを追求するためにBMWはコンパクトな1シリーズにFFを採用せず、あえてFRを採用したのだが、小型車用FFプラットフォーム共用化の波に勝てず、FFに踏み切ったのだ。
やはり、上質な乗り心地と、操る楽しさを味わいたいならFFよりもFR。手頃な価格のFRという面でも1シリーズの存在は貴重だった。
BMWでは以前、コンパクトSUVのX1でこのようなFRからFFという駆動方式の変更が行われたので、X1の中古車相場をもとにジャッジしてみたい。
2010年から2015年まで販売された初代BMW X1の直近3カ月の平均相場の推移を見てみると、3カ月前が156万円。そして現在が148万円と順調な推移を見せている。
一方、流通台数はピーク時の約360台から約310台へと減少傾向なのだ。一見すると順調な値落ちを見せており波乱はないと思うが、実はそうではなかった。
これを年式別で見てみると、初期モデルの2010~2013年までは値落ち傾向なのだが、2013年以降の年式の新しいモデルは値上がり傾向となっているのだ。
一般的にモデル末期になるほど流通台数が少なくなるため、部分的に値上がりしていても全体的に値落ちという隠れ値上がり状態となっているのだ。このことから考えると、1シリーズも値上がりとなる可能性は高い。
特にハイパワーな直列6気筒ターボを搭載したM140iは要チェックだろう。現在のところ、現行型1シリーズの中古車相場はやや値上がりとなっているが、これは高年式の未使用中古車が市場に出回っただけなので、心配しなくていい。
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