■MAZDA CX-8 XDプロアクティブ4WD
382万3200円
(テスト車のオプション装備込価格:401万7600円)
スタイリッシュなCX-3、CX-5の流れを壊さずに仕上げられた3列シートモデル。ホイールベース2930mm、車重1900kg、19インチの大径タイヤは間違いなく乗り心地に有利に働くに違いない。
ただ、最小回転半径は5.8m。ボディの大きさを含め取り回しが厳しいかと心配したが、今回の試乗で不便さを感じることは一度もなかった。
近頃のマツダ車らしく、ドライビングポジションは良好。静粛性、乗り心地も優秀。それは計測データにも数字として表われ、7つのテスト項目中、5項目でトップの数値を記録した。
現実的に購入を考えるとすると、200kg重い車体にCX-5と同じエンジンで大丈夫なの? という心配がありそうだが、意外に過酷な音羽ニュルを何のストレスもなく、いや、それどころかパワフルささえ感じた。
気になったのは急な上り坂のフル加速でホイールスピンを起こしたこと。4WDなのに。i-ACTIVE AWDは上り坂を検知、自動制御するはずだが、トラコンが活躍していた。
不快指数…25%
ハカリの揺れ幅…50g
ノイズ計測 ※はアイドリング時
フル加速時:68dB
スムーズ路面:58dB
荒れた路面:61dB
遮音性:32.5dB
エアコン送風MIN時:43dB※
エアコン送風MAX時:61dB※
【プラスCHECK!】 後席の居住性は?
(TEXT/永田恵一)
2列目席はテスト車が6人乗りのキャプテンシート仕様だったこともあり、頭上空間以外はラージミニバンに近い広さがあり、快適に過ごせる。3列目席は身長160㎝の私で2時間くらいなら乗れる広さで、広くはないものの3列目の使用頻度が少ないならミニバンとしての使用にも対応できるだろう。乗り心地は不快感なくよくまとまっていた。気になったのは2列目席でアイドル振動を少し感じた点。
居住性…2列目 ★★★★☆/3列目 ★★★☆☆
■MITSUBISH エクリプスクロス Gプラスパッケージ 4WD
309万5280円
(テスト車のオプション装備込価格:379万5942円)
今回のテスト車では一番小ぶりで、トヨタC-HR、スバルXVなどが直接的なライバルといえるエクリプスクロス。
ドライビングポジションはスポーティな出で立ちのイメージどおりで、欲をいえばもう少し低いポジションが取れるといい。しかし、チルト&テレスコの調整幅、シートの高さと角度も充分な調整幅がある。ちょっと残念なのはインパネをはじめとする内装の質感。ほかの3車に大きく遅れを取っている。
乗り心地は、走り出しの印象は良好で、一般道に出るまでの低速走行ではスムーズな足の動きを示した。ところが、一般路での50km/h程度のスピードになると若干ではあるが路面の凹凸に対し、ホイールがバタつく場面があった。
一方で、1.5Lターボエンジンは、排気系からと思われる音量が大きめ。ただし、低回転から充分なトルクを発揮し、アクセルを踏み込めばかなりパワフルだ。
気になったのは、すれ違うクルマの走行音。遮音性計測では他車とそれほど違いはなかったが、感覚的はちょっと壁が薄いような感じだった。
不快指数…33%
ハカリの揺れ幅…70g
ノイズ計測 ※はアイドリング時
フル加速時:69dB
スムーズ路面:59dB
荒れた路面:63dB
遮音性:34dB
エアコン送風MIN時:42dB※
エアコン送風MAX時:65dB※
【プラスCHECK!】 後席の居住性は?
(TEXT/永田恵一)
小さめのミドルSUVとして充分な広さだが、頭上空間はギリギリといったところ。しかしスペシャルティクーペ的なSUVというコンセプトを踏まえれば納得できる。なおテスト車はフォレスターと同様に面積の広いサンルーフ付きで解放感があるのは好印象。乗り心地は許容できる範囲だが、ドタバタ感やゴチゴチ感があり、しなやかさに欠ける。また排気系からのこもり音のような音も気になった。
居住性…★★★☆☆
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