■TOYOTA ハリアー プログレス“メタル&レザーパッケージ” 4WD
457万4880円
(テスト車のオプション装備込価格:470万700円)
今回のテスト車中、最も高価で、価格は457万4880円のハリアー。フォレスターやCX-8より40mm低い全高を活かしたフォルムは美しく、高級感を漂わせている。内装の質感もデザインも同様に高級。シートもステアリングも電動式。その可動域も充分で微調整も可能。
昨年に新設定された2Lターボエンジンは一瞬6発と間違えたほど滑らかに穏やかに目覚める。
SUVといいながら泥のついた靴で乗って欲しくない雰囲気なのだが、問題は走り。ハッキリいって残念なレベル。ホイールにちょっと速い入力が入るとガッツリ止めようとしすぎるダンパー。足のバタつきも気になることがあるが、何より、路面からの振動がフロアを通じて足や座面に伝わってくる。ロングドライブをするなら座布団を敷きたい気分だ。
エンジンはパワフルかつ静かだが、高級車のはずなのにすれ違うクルマのノイズの進入度合いはエクリプスクロスと変わらない印象。プラットフォームの古さが隠せないといったところだろう。カッコいいだけに、惜しい!
不快指数…40%
ハカリの揺れ幅…70g
ノイズ計測 ※はアイドリング時
フル加速時:70dB
スムーズ路面:58dB
荒れた路面:62dB
遮音性:34.5dB
エアコン送風MIN時:39dB※
エアコン送風MAX時:58dB※
【プラスCHECK!】 後席の居住性は?
(TEXT/永田恵一)
広さ自体はフォレスターとイーブンのミドルSUVの平均+αといったところだが、着座姿勢に特に感じる点もなかった。革シートやドアトリム、後席から見えるインテリアの風景などにはハリアーのゴージャスなキャラクターが感じられる。乗り心地はひどいとまではいわないが、常にギリギリ我慢できるくらいのガタガタ感、ゴツゴツ感があり、見た目に中身の高級感が追いついていないのが残念。
居住性…★★★★☆
■まとめ 最新SUVの乗り心地をどう評価する?
(TEXT/大井貴之)
今回の乗り心地テストは、新型プラットフォームを採用したフォレスターがブッチギリのナンバー1だった。C-HRも同様だけど、新しいプラットフォームは優秀だ。
SUVは大きいタイヤや重いボディによって重さを感じる乗り心地になるが、新型プラットフォーム採用車は気になるレベルではなくなった。
スペース効率を考えればSUVはミニバンに遠く及ばないが、多少の悪路でも走れるクルマに乗っている頼もしさ、一度味わってほしいな。
■大井貴之…ドライビングスクールを運営するドラテクの先生であり、サーキットからラリーまで何でもできちゃうレーシングドライバー。元ベストカー編集部員。
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