■まだ手が届くガソリンMT車:マツダ ロードスター(現行型)
続いて紹介するのは、中古車だけでなく新車も購入可能な現行型マツダ ロードスター。4代目の現行型ロードスターは2015年に登場した。その後一部改良やマイナーチェンジを行い進化・熟成している。
2021年12月に行った一部改良では、人馬一体」の走りの楽しさをさらに高める新技術「キネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)」をロードスター全モデルに導入。
同時に、マツダ ロードスターの原点に立ち返り、「軽いことによる楽しさ」を追求した最軽量グレード“S(990kg)”から、さらなるバネ下重量の低減を図った特別仕様車「990S」を設定している。
現在、現行型ロードスターの中古車は約557台流通していて、そのうちMT車は約426台と非常に高い割合を占めている。やはりソフトトップのロードスターを購入する人は、MT車を選ぶ人が多いことがこの数字に表れている。
現行型ロードスターの中古車の平均価格は約228.8万円。価格帯は約129.8万〜約455万円。3カ月前の2022年5月の時点では、平均価格は約235.2万円だったので、今のところ値落ち傾向となっている。
■まだ手が届くガソリンMT車:トヨタ MR-S
1990年代に登場した国産スポーツカーの中古車が軒並み値上がりするなか、緩やかな値落ちカーブを描いているのが、マツダロードスターのライバルとして1999年に登場したトヨタ MR-Sだ。
MR-Sは軽量で機敏に走り多様なシーンで操る楽しさを実感できるミッドシップの「ライトオープンスポーツ」として1999年10月に登場した。MR駆動車としてハイレベルな操縦性、走行安定性を実現するために、新設計したボディの各所にクロスメンバーを配置し、軽量と高剛性を両立している。
サスペンションは前後ともにマクファーソンストラット式を採用することで、走行安定性と優れた乗り心地を実現。タイヤを四隅に配置しカウルフォワードの低重心スタイルを実現するとともに、ルーフは2つ折り収納し、オープンエアを満喫できるソフトトップを採用している。
搭載される1.8L直4DOHCエンジンは、アルミブロックの採用による軽量化や可変バルブタイミング機構のVVT-iや高圧縮比によるトルクフルで扱いやすい仕様となり、最高出力140ps、最大トルク17.4kgmを発生する。
現在、MR-Sの中古車は約201台流通して、そのうち約113台がMT車となっている。中古車の平均価格は約115.4万円、価格帯は約29.7万〜約398万円となっている。
2022年5月時点の平均価格は約117.5万円だったので、わずかながら値落ち傾向となっている。ミッドシップのスポーツカーがお手頃価格で手に入るのは今だけかもしれない。
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新型フェアレディZは受注停止となっているが、旧々型のZ33型ならば平均価格約101.9万円付近をほぼ横這いで推移している。また約445台流通している中古車のうち約183台はMT車となっている。今割安な価格でフェアレディZを手に入れるのであればZ33型が狙い目だ。
その他、2021年に生産終了がアナウンスされた際に中古車相場が暴騰したホンダ S660も最近は平均価格210万円台で安定しているし、同じ軽オープンカーのダイハツ コペンも平均価格は160万円台で横這いとなっている。
このように流通台数が豊富で相場が安定しているときこそ、こういったスポーツカーは狙い目と言える。中古車購入を成功に導くためには、市場調査は欠かすことはできないのだ。
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