「迷ったら左車線」は通用するのか? お盆の渋滞に突っ込む人のための4か条

「迷ったら左車線」は通用するのか? お盆の渋滞に突っ込む人のための4か条

 お盆時期のドライブにつきものの渋滞。NEXCO東日本エリアを例に取ると、今年は下りが8月11日と13日、上りは14日と15日が、高速道路の渋滞のピークとなるようだ。この日程での移動が避けられればベストなのだが、勤め先の都合などでそうはいかない人も多いはず。

 そこでお盆も直前、渋滞した高速道路の走り方についておさらいしておこう。

文と写真/ベストカーWeb編集部

【画像ギャラリー】渋滞対策に頭を悩ませるお盆の高速道路(4枚)画像ギャラリー

その1:スマホの渋滞アプリは必須

「迷ったら左車線」は通用するのか? お盆の渋滞に突っ込む人のための4か条
いまや多彩な渋滞対策アプリが選べる

 お盆ドライブの前には、必ず渋滞情報がゲットできるスマホアプリを手に入れておきたい。代表例としてはNEXCO東日本のドラぷら、Yahoo!カーナビ、渋滞情報マップby NAVITIME、交通情報ラプラスなどがある。

 ドライブのスタート前にはこれらのアプリを使って走行する道路の渋滞をチェックしたい。一部のアプリには渋滞予測機能が付いていて、渋滞長がこれから伸びるのか、減少するのか見当がつく。渋滞がすでにピークを過ぎているようなら、サービスエリアで食事などして、出発時間をずらすといった作戦も立てられる。

「迷ったら左車線」は通用するのか? お盆の渋滞に突っ込む人のための4か条
アプリ「渋滞情報ラプラス」の渋滞グラフ。渋滞が伸びるか減るかの目安になる

その2:クルコンはフル活用すべし

 やむなく渋滞に捕まってしまったら、クルマの装備をフル活用したい。停止と再発進まで制御するアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)搭載車に乗っている人はそれを利用するに限る。渋滞の疲労の大半は、ダラダラと動く前走車に合わせてアクセルとブレーキをコントロールすることが原因だから、ACCを使えばその疲れを劇的に軽減することができるはずだ。

「迷ったら左車線」は通用するのか? お盆の渋滞に突っ込む人のための4か条
速度低下が懸念される場所でもACCが作動していれば心配がない

 ACCには別の効能もある。渋滞の原因ともなる「サグ部」での速度低下を防いでくれるのだ。道路が緩やかな下りから上りに変化するような場所では、気づかないうちにクルマの速度が低下し、それが渋滞発生の原因になるのだが(こういったボトルネック箇所をサグ部と呼ぶ)、スピードを固定できるACCならアクセルを踏み増して速度を維持してくれるからだ。

その3:「迷ったら左車線」はまだ有効

「迷ったら左車線」は通用するのか? お盆の渋滞に突っ込む人のための4か条
関越自動車道下り、東松山IC先にある「キープグリーンライン」

「渋滞は追い越し車線から始まる」とはよく言われる。走行車線が混んでくると、速く走ろうというクルマが無意識のうちに追い越し車線に移動するため、結果的に追い越し車線が一番先に渋滞してしまうからだ。近年はこの法則の認知が進んで「どの車線もまんべんなく混む」状況が生まれつつあるが、それでも「のろのろ運転」程度の速度にはまだこの法則が当てはまるようだ。

 その証明のひとつとでもいえそうなのが、関越自動車道下り線の東松山IC先にある「キープグリーンライン」。このあたりは武蔵野台地の標高が増し、道路も上り勾配となって渋滞が発生しやすい区間なのだが、昨年NEXCO東日本が発案して一番左の走行車線にグリーンのラインを引いてみた。

 別にこうした道路表示が公式にあるわけではなく、「この車線を走り続けたくなるような」心理的効果を狙ったものだが、実際に左側車線をキープするクルマが増え、追い越し車線へ流入するクルマの抑制に効果を上げているという。ちなみにこの区間には「速度低下に注意」「ここは上り坂」といった標識も林立しており、渋滞緩和を目指すNEXCOの涙ぐましい努力が見て取れる。いずれにしろ「迷ったら左車線」は覚えておいてよさそうだ。

次ページは : その4:時間短縮よりも疲れないことが最優先

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