■セダンをベースにもっと荷物を積みたいニーズに対応したワゴンモデル
●トヨタ クラウンエステート
新型クラウンで復活を遂げたエステートだが、元祖は11代目クラウンをベースにワゴン化し、高級ステーションワゴンの新しい在り方を提示したモデルだ。
2.5Lターボや3L直噴エンジンを採用し、ゆとりの動力性能と低燃費を実現していた。エンジンを車両の中心に寄せて搭載したほか、燃料タンクを後席床下に収納することでヨー慣性モーメントを減少させ、従来のステーションワゴンとはひと味違う、上質な走りと乗り心地や卓越した運動性能を発揮した。
●トヨタ マークIIブリット
シャープで流れのあるフォルムと、上質でゆとりの室内空間を備えた高級FRツーリングワゴンとして登場。縦形独立4灯ヘッドランプや特徴的なクォーターピラー、フロントピラーからリアスポイラーに続く流麗な造形によって、走りのよさを全身で表現していた。
高トルク、高出力の2.5Lターボエンジンがもたらす余裕の動力性能に加え、新開発のショックアブソーバー採用のサスペンションにより、セダンを上まわる優れた操縦安定性と乗り心地のよさを両立していた。
●ホンダ アコードワゴン(U.Sアコードワゴン)
アコードをベースにしたワゴンモデルとして1991年に登場し、車名をアコードツアラーに変えた5世代目までを含めると2013年まで生産されていた。特に印象が強いのは、アメリカのHAM(ホンダ・オブ・アメリカ・マニファクチャリング)が生産を行い日本へ輸入されていた2代目だろう。
セダンの基本フォルムを活かしながら、流麗な大きくラウンドした曲面リアガラスや存在感のある力強いウエッジシェイプによって、ワゴン=実用車という印象を払拭。オシャレな逆輸入として、センスのいいクルマを求める人の琴線に触れて好調な販売を記録するとともに、日本へワゴン文化を根付かせた。
■ネーミングを継承しながら大胆な変貌を遂げたクロスオーバーSUV
●日産 スカイラインクロスオーバー
グリルからドアミラーまで伸びるフードバルジによって実現した、FR車らしいロングノーズとクーペと見紛うような美しいスタイルが注目を集めた。
パワーユニットは高出力330psを誇る3.7Lエンジンを搭載し、7速ATとの組み合わせによって伸びやかで途切れのない加速フィールが味わえる。最大の魅力は、SUVクラスではトップレベルの走行性能で、スカイラインの名に恥じない優れた運動性能をさらに洗練させながら、高級車にふさわしいしなやかで上質な乗り心地を持ち味としていた。
●トヨタ カローラクロス
「新空間・新感覚 COROLLA」を開発コンセプトに掲げ、シリーズ初のSUVとして登場。SUVらしいダイナミックで洗練されたスタイルによって、都会的かつ堂々としたイメージを表現している。
熟成が進んだGA-Cプラットフォームと、軽量でありながら高い剛性を持つボディ骨格を採用することで、SUV特有の腰高感をほとんど意識させない、軽快で安定した操縦性を味わわせる。2021年9月の登場以来、カローラシリーズを代表するモデルとして認知され、トヨタの販売を支える売れ筋モデルとなっている。
コメント
コメントの使い方どれもコアなファンが付いている隠れた名車ですね。レガシィだと元からワゴン主体ですからね。
走りのイメージがなくても、実際走ってみると良い車が多いですね。