第6位:テスラ・モデルS(17インチ)
EVの世界に圧倒的な存在感を築いているテスラ。フラッグシップのモデルSは、ダッシュボード中央部に縦長ディスプレイを備えてデビューしたのだが、2021年にマイナーチェンジを受けてディスプレイが横長へと変更された。
シネマティックディスプレイと呼ばれるこのタッチスクリーンは、2200×1300ピクセルという高解像度を誇り、ナビの地図表示から映画、ゲーム画面までを美しく表示する。それにしてもバックや前進といったシフト操作までタッチスクリーンに追いやってしまったテスラには、クルマを変革しようという強い意志を感じる。
第5位:フィスカー・オーシャン(17.1インチ)
わずか0.1インチの差でテスラを上回ったのはフィスカーの電動SUVオーシャン。フィスカーとは聞きなれない名前だが、かつて「カルマ」というプラグインハイブリッドをデザインしたヘンリック・フィスカーが2016年に起こしたEV専業メーカーだ。
オーシャンはその市販第1号モデルで、iPhone製造で知られる台湾企業「鴻海(フォックスコン)」が車両の基幹技術を提供したといわれる。センターコンソール部分に鎮座するタッチスクリーンも鴻海製なのだが、なんと回転式で、走行中は縦長として情報を表示するいっぽう、充電時などは横長に表示させて映画などが楽しめるそうだ。
第4位:ルシード・エア(34インチ)
ルシード・モータースは2007年に「アティエバ」という名前で創業されたが、テスラでモデルSを手掛けたデザイナー、ピーター・ロビンソンが入社して2019年からこの企業名となった。
その唯一の市販モデルが「エア」。テスラ・モデルSを仮想敵とするラグジュアリーEVサルーンで、昨年限定発売された4WDモデルはなんと1111psを絞り出すという。肝心のディスプレイだが、ドライバーズシート前方に34インチという横長ディスプレイを搭載。このディスプレイは中央と左右が分割されており、中央がメータークラスター、左側はコントロールエリア、右側はインフォテインメントエリアに割り当てられている。センターコンソール部分も液晶だが、こちらはエアコンや地図表示を担うようだ。
第3位:キャデラック・エスカレード(38インチ)
2位にはアメリカを代表する高級車キャデラックのハイエンドSUV、エスカレードがランクインした。38インチと聞くともはや小さな居間に置くテレビ並みだが、エスカレードは中央に14.2インチ、右側に16.9インチ、左側に7.2インチという3つの有機ELディスプレイを組み合わせて、緩やかな局面を描くメータークラスターを構成している。右側の16.9インチスクリーンは、各種操作や地図表示のほか、車両の全周囲を確認できるサラウンドビジョン機能も備えており、大型SUVの取り回しやすさにも一役買っていそうだ。
第2位:ホンダe(45.4インチ)
まさかの日本製コンパクトEVが2位にランクインした。厳密にいえばホンダeのスクリーンは、メータークラスター部分が8.8インチ、助手席部分が12.3インチ×2、その両端にサイドミラーカメラの画像を映す6インチ×2という分割構成なのだが、他車にも同様のタイプが存在するし、なによりもあのダッシュボードの風景が衝撃的なのでランキングに含めた。
実際に使ってみても、ホンダeのディスプレイは工夫にあふれている。タブレットのように直感的に操作できるし、ホンダパーソナルアシスタントを使った音声認識にも対応している。充電時の「暇つぶし」などにも活用できる新しいインパネ周りだ。
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