第4位:ルシード・エア(34インチ)
ルシード・モータースは2007年に「アティエバ」という名前で創業されたが、テスラでモデルSを手掛けたデザイナー、ピーター・ロビンソンが入社して2019年からこの企業名となった。
その唯一の市販モデルが「エア」。テスラ・モデルSを仮想敵とするラグジュアリーEVサルーンで、昨年限定発売された4WDモデルはなんと1111psを絞り出すという。肝心のディスプレイだが、ドライバーズシート前方に34インチという横長ディスプレイを搭載。このディスプレイは中央と左右が分割されており、中央がメータークラスター、左側はコントロールエリア、右側はインフォテインメントエリアに割り当てられている。センターコンソール部分も液晶だが、こちらはエアコンや地図表示を担うようだ。
第3位:キャデラック・エスカレード(38インチ)
2位にはアメリカを代表する高級車キャデラックのハイエンドSUV、エスカレードがランクインした。38インチと聞くともはや小さな居間に置くテレビ並みだが、エスカレードは中央に14.2インチ、右側に16.9インチ、左側に7.2インチという3つの有機ELディスプレイを組み合わせて、緩やかな局面を描くメータークラスターを構成している。右側の16.9インチスクリーンは、各種操作や地図表示のほか、車両の全周囲を確認できるサラウンドビジョン機能も備えており、大型SUVの取り回しやすさにも一役買っていそうだ。
第2位:ホンダe(45.4インチ)
まさかの日本製コンパクトEVが2位にランクインした。厳密にいえばホンダeのスクリーンは、メータークラスター部分が8.8インチ、助手席部分が12.3インチ×2、その両端にサイドミラーカメラの画像を映す6インチ×2という分割構成なのだが、他車にも同様のタイプが存在するし、なによりもあのダッシュボードの風景が衝撃的なのでランキングに含めた。
実際に使ってみても、ホンダeのディスプレイは工夫にあふれている。タブレットのように直感的に操作できるし、ホンダパーソナルアシスタントを使った音声認識にも対応している。充電時の「暇つぶし」などにも活用できる新しいインパネ周りだ。
第1位:メルセデス・ベンツEQS(56インチ)
第1位に輝いたのは、メルセデス・ベンツのフラッグシップEV「EQS」だ。もはやダッシュボード全体がディスプレイで、メータークラスターから助手席側コンソールまで含めたサイズはなんと56インチ、その名もハイパースクリーンと呼ばれる。
こちらも正確にはメータークラスターが12.3インチ、センターコンソール部分が17.7インチ、そして助手席側コンソールが12.3インチという分割式なのだが、1枚もののガラスで覆われているためとにかく存在感がすごい。メルセデス・ベンツ内燃機関車の「流儀」は守りつつも、新しい時代に向かおうという意志をひしひしと感じるインパネ周りだ。まもなく日本にも導入されるから、気になる人はぜひとものぞいてみてほしい。
番外:BMW新型7シリーズ(31インチ)
ここまでは前席周りのディスプレイを紹介したが、リアシートのディスプレイにもすごい奴が現れた。それがBMWの新型7シリーズ。ガラリと変わったエクステリアも衝撃だが、リアシートに座るVIPのために、なんと31インチ8Kというリア・シート・エンタテインメント・エクスペリエンスというパノラマスクリーンが備わるのだ(740iエクセレンスに標準装備)。
一昔前ならば完全にカスタムオーダーで作ったワンオフモデルという印象。加えて出力1965W、39スピーカー、32チャンネル・サラウンドが楽しめるBowers & Wilkins製サウンドシステムも備わるというから、移動中は完全なプライベートシアターにもなりそうだ。
※画面のインチ数は実際の計測値とは異なる場合があります。





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