合流する時ウィンカーは右に出す? 左に出す? 意外な答えはこれだった!

■ウインカーの向きばかりか出すタイミングも異なる

合流する時ウィンカーは右に出す? 左に出す? 意外な答えはこれだった!
右左折と進路変更では、そもそもウインカーを操作するタイミングが異なるので、合図の使い分けをしなければならない(xiaosan@AdobeStock)

 右左折で本線・優先道路に入る場合と、進路変更をして本線・優先道路に合流する付加車線では、合図のタイミングが異なります。

 道路交通法では、右折・左折するときは、右左折しようとする地点からおおむね30m手前で合図を出すよう定められています。加えて、あらかじめ道路の左端または中央に寄る「右左折に伴う進路変更」も行うため、進路変更の合図(進路を変える約3秒前)も出さなければなりません。

 つまり、Y字の交差点を右折または左折して本線・優先道路に入る場合は、右左折しようとする地点の30m前+右左折に伴う進路変更する約3秒前から合図を出さなければならないのです。一方、本線と並行して設置されている付加車線は、進路変更となるため進路を変える約3秒前に合図を出します。

 右左折と進路変更では、そもそもウインカーを操作するタイミングが異なることから、合図の使い分けをしなければなりません。

 また、これらの合図は、右折・左折や進路変更が終わるまで継続し、行為が終わったら速やかに消すようにしてください。合図を出さなかったり、消さなかったりすると、合図不履行違反となります。

■「右左折」なのか「合流」なのかがポイント

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合流するときは本線と並行する道路「付加車線」の有無がポイント(kimkimchin@AdobeStock)

 一般道路と高速道路のどちらであっても、合流するときは本線と並行する道路「付加車線」の有無がポイントとなります。

 路地や脇道などから出た直後に本線や優先道路などへ入る場合(付加車線がない場合)は、右左折するときと同じ合図およびウインカー操作です。

 一方、路地や脇道などから出た後、本線と並行して走行する付加車線がある場合は、適切な方法で付加車線に入り、進路変更の合図およびウインカー操作をして本線へ合流します。

 例えば、左側の脇道から道幅が広い本線・優先道路に入る場合、次のような動作となります。

 脇道から出たすぐ先が本線・優先道路の場合、左ウインカーを出して左折で本線・優先道路に入ります。一方、脇道から出た後、本線・優先道路と並走する付加車線がある場合は、適切な方法で付加車線に入り、本線・優先道路と並走し、右ウインカーで進路変更して本線・優先道路へ合流します。

 このように、直後が本線・優先道路なのか、本線・優先道路と並行する道路から進路変更するのか、という違いにより、右左折なのか合流なのかが変わります。また、右左折と合流の違いに伴って、ウインカー操作や合図の時期も異なるのです。

■道路にある標識もチェックすべし

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道路にある標識や標示などをチェックして判断するのが確実(be-west@AdobeStock)

 合流するときのウインカーは、どちらに合図を出せばよいのか運転中に悩むことがあるでしょう。この記事では、随所に「合流」という言葉を使いましたが、なるべく「交差点」、「右左折」、「付加車線(本線と並行する道路)」、「進路変更」という言葉に言い換えて解説しました。

 「合流するときのウインカーは?」と考えると、悩んでしまいますが、「右左折した直後に本線・優先道路に入るのか?」や「本線・優先道路と並行する道路を走行して進路変更するのか?」など、本線へ入るまでの道路形状や過程を考えることで、ウインカーをどちらに出せばよいのか、右左折なのか合流なのか悩むことが減るでしょう。

 ただ実際の道路では、交差点と付加車線を瞬時に判断することが難しかったり、道路形状などによって見通しが悪く先の状況がわからなかったりするときがあります。

 先の状況が分かりづらいときは、道路にある標識や標示などを見て、本線・優先道路に並行する道路があるか、交差点なのか、判断することになるでしょう。そのため、運転中は信号や目の前のことだけでなく、標識や標示なども意識して、周囲や先の状況の情報収集をすることが重要です。

【画像ギャラリー】交差点なのか? 付加車線なのか? そこがキーポイントだ!! 運命のウインカーは右か左か!?(4枚)画像ギャラリー

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