古い輸入車に乗るユーザーにとって、どこからが故障でどこからが故障ではないのか?

■初代ルノー メガーヌ クーペ16Vのメーター不動→判定は……故障!

1996年式メガーヌ クーペ16V
1996年式メガーヌ クーペ16V

 1999年頃に乗っていた1996年式メガーヌ クーペ16Vは、なぜかしょっちゅう速度計が動かなくなり、「自身の速度がわからないまま公道を走る」という状態を余儀なくされた。そしてメーターを交換しても、1年くらいでまた不動になった。

「部品交換をすればすむ問題である」という意味では「故障」ではないのかもしれないが、「交換から1年でまた壊れるのはどうなんだ!」「ていうか3年落ち車のメーターが壊れるとか、ナメてんのか!」とかなりムカついたため、私のなかでは「故障」という扱いになっている。

■初代ルノー メガーヌ クーペ16Vのレジスター不良→判定は……故障!

 同じく1996年式メガーヌ クーペ16Vは、メーター故障と確か同期していたような記憶があるが、エアコンのレジスターもしばしば壊れ、風量の調節がまったくできない状態になった。

 3年落ちでレジスターが逝くのは遺憾であり、寒かったり暑かったりで大変な思いをしてムカついたので、これも「故障」であるとしたい。初代ルノー メガーヌ クーペ16V、素晴らしいクルマではあったのだが……。

■メルセデスベンツ190E 2.3-16の後輪ハブから異音と振動→判定は……故障にあらず!

1987年式メルセデスベンツ 190E 2.3-16
1987年式メルセデスベンツ 190E 2.3-16

 走行距離が8万kmを超えたあたりだっただろうか。1987年式190E 2.3-16の後輪あたりから「ゴーッ」という異音が走行中に出るようになった。工場に見てもらうと、後輪のハブ本体だったかハブベアリングだったかが終わっているとの診断。

 当該の部品を交換し、快癒した。まぁ「長い間使っていれば必ず消耗する部品が消耗しただけ」ということなので、これは「故障ではない」と判断するのが私の感覚だ。

■同じくメルセデスベンツ190E 2.3-16のボンネットから煙が→判定は……微妙だが故障にあらず!

 赤信号が青に変わるのをボーッと待っていた時だったと記憶しているが、気がつくとボンネットから少量の煙が立ち上っている。「うわっ、ヤバッ!」と思ってエンジンを止め、エンジンルームを見てみると、何かの配線が軽く焼けている模様。

 とはいえ、すぐさま大事には至らなそうな気配であったため、そのままおそるおそる工場へ運び、当該の部品類を交換してもらった。

 ……かぎりなく「故障」に近い事象だが、「でも古い配線が燃えるのは当たり前(?)だし、不動にはならなかったから!」という意味で、私のなかでは「あれは故障ではなかった」ということになっている。微妙だが。

■初代BMWミニ クーパー(BMW製のやつの初代)→判定は……そもそもどこも壊れず!

 これは何もなかったですね。まぁ2年落ちくらいで買ったやつだから。

■ポルシェ 911 カレラ2 ティプトロニックのオイル漏れ→判定は……故障にあらず!

1990年式ポルシェ 911 カレラ2(964型)
1990年式ポルシェ 911 カレラ2(964型)

 走行10万kmで買って、12万kmくらいまで乗った空冷911(1990年式964型)。やはりエンジンオイルの漏れは発生していたが、決して大量に漏れるわけではなく、テキトーに補充しながら乗ればぜんぜんどうってことなかった。よって、私の中でアレは「故障ではなかった」ということになっている。

 あとついでに言えば、空冷911はティプトロニックも頑丈ですよ。私のもぜんぜん壊れなかったし、取材を通じて「ティプトロが壊れた」という話は聞いたことがありません。いちおう中古車記者歴25年です。

次ページは : ■シトロエン 2CV→判定は……そもそもどこも壊れず!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!