古い輸入車に乗るユーザーにとって、どこからが故障でどこからが故障ではないのか?

■シトロエン 2CV→判定は……そもそもどこも壊れず!

 まぁシンプルすぎるほどシンプルな構造のクルマですからね、壊れようがないです。もしくは「最初からすべてが(現代の基準からすると)壊れてる!」とも言えるのかもしれませんが。

■ランチア デルタHFインテグラーレ EvoII→判定は……あんまり壊れず!

ランチア デルタHFインテグラーレ EvoII
ランチア デルタHFインテグラーレ EvoII

「宇宙で一番壊れるクルマ」とも言われるデルタ インテグラーレだが、私の場合はまったく壊れなかった。何かちょっとしたトラブルはあったような、うっすらとした記憶はあるが、よく覚えていない。とにかく予防的なメンテを徹底した結果、「宇宙で一番壊れるクルマ」はほとんど壊れなかったのだ。

■その他もろもろ

 キリがないのでそのほかの「アルファロメオ GTV」や「初代メルセデスベンツSLK」「E36型とE46型のBMW 3シリーズ」等々については省略するが、以上の考察からわかったことは、おおむね以下のとおりであると言っていいだろう。

●「走行不能」になると、さすがに古い輸入車乗りも「故障」と判定する
●ムカつくと「故障」と判定する
●しかし、愛があると、「まぁ消耗部品が消耗しただけだな」と判断しがち
●3年落ち程度で部品が逝くと「故障」
●愛があると、多少のマイナートラブルは記憶から欠落するほど「どうでもいい」「大勢に影響はない」と感じる

 以上は筆者というひとりの人間の印象に過ぎないが、古めの輸入車に乗っている人間の感覚は「おおむねこのくらいの感じ」であるとは思う。

 この感覚を「うげっ、自分には無理! バカじゃねーの?」と感じるなら、古めの輸入車には近づかないほうがいいだろう。

 だが、「まあそうかもね」となんとなく思えるのであれば……貴殿の次の愛車は、中古ガイシャの専門店で探してみるのも悪くないかもしれませんぜ!

【画像ギャラリー】「特に故障で困ったことはないです」(輸入車ユーザー・談)輸入車好き筆者の華麗なる愛車遍歴(6枚)画像ギャラリー

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