■納期2〜4カ月以内 7車のおススメポイント
今回の調査で即納とまではいかないまでも約2〜4カ月の納車待ちという短めな納期となっているのは11車種。それらのなかから片岡英明氏が選出したお薦め車が次の7車だ。紹介していこう!
* * *
即納とはいかないが、夏から秋までに納車が可能なクルマというなら選択の幅は大きく広がる。売れっ子モデルやデビューから数年で完成度が高まっているクルマも多いから、買ったあとでも満足度は高く、長く付き合えるだろう。
納車に時間のかからないデイズより広いキャビンを、というなら2020年に登場したスーパーハイトワゴンのルークス(日産)がお薦めだ。
現行モデルはクセのないデザインで、インテリアの質感も高い。ライバルと比べても走りのよさが光っている。街中中心の走りならターボじゃなくても満足度は高いはずだ。自慢のプロパイロットはオプション扱いだが、搭載車がお薦め。
鳴り物入りで登場したマツダ3(マツダ)もそれほど待たないで買うことができる。
時代の一歩先を行くエクステリアデザインは存在感が強いし、インテリアも上質ムードの仕立てとした。ファストバックを中心に豊富なバリエーションも魅力的と感じる。SKYACTIV-Xからディーゼルターボまで用意し、希少な6速MTも設定した。
優れたドライバビリティに加え、ハンドリングも軽快だから一体感のある気持ちいい走りを存分に楽しめる。
ホンダ勢にも魅力的なクルマが多い。クラスを超えたキャビンスペースを誇るフィットは、それほど待たされずに納車される。運転席からの視界が広く、四隅も把握しやすいから運転しやすい。ハイブリッド車のe:HEVは力強い加速を見せるなど、スポーティな味わいだ。デザインが気に入れば、買いだろう。
コンパクトミニバンのフリードはモデル末期だが、今も安定して売れている。残念なのは、e:HEVより1世代前のパワートレーンを積んでいることだ。だが、運転しやすいし、使い勝手のよさは今も一級の実力派。キャビンは広く、荷物も積みやすい。
●ベストセラーカーのN-BOXは3〜4カ月待ち
軽自動車では熟成の域に達したベストセラーカーのN-BOX(ホンダ)が短めで納車になる。キャビンはクラスを超えた広さだし、シートアレンジも多彩だ。快適性が高く、リセールバリューも期待できる。
高速道路から悪路まで、オールマイティにこなすスバルXVも早めの納車だ。その実力は誰もが知るところで、ロングドライブで疲れを誘わない。燃費を割り切っても余りある魅力を提供してくれるクロスオーバーSUVだ。
デイズの兄弟車である三菱のeKワゴンも納車が早い。デイズと同じように走りのよさは折り紙付きである。道具としての実力も高いから、いいパートナーになるだろう。
(TEXT/片岡英明)
■短納期車じゃないけど6カ月ほど待てるならこの3車もおススメ!
新型車の納期を見ると、意外に短い車種がある。ミニバンではステップワゴン(ホンダ)に注目したい。販売店では「納期はノーマルエンジンが4〜5カ月、ハイブリッドのe:HEVは5〜6カ月」だという。
ノア&ヴォクシーの6〜8カ月よりも短い。ステップワゴンは、ノア&ヴォクシーよりも居住性が快適で、特に3列目シートの座り心地が上まわる。2/3列目席からの視界もよく、多人数で乗車する機会の多いユーザーに適する。特にe:HEVは加速が滑らかで静粛性も優れ、納期も短いから魅力的だ。
SUVでは新型車のCX-60(マツダ)が狙い目だ。6月下旬時点では試乗車が配車されていないが、予約受注は開始され、販売店では「納期は大半のグレードが5〜6カ月、PHEVだけは9カ月」という。ライバル車のハリアーは、改良を控えて6月下旬時点では受注を停止している。
上級指向のSUVが欲しいユーザーにとって、CX-60は魅力的だ。特にXD・Lパッケージは、価格が400万4000円で、ハリアーハイブリッドGと同等になる。新開発された直列6気筒3.3Lクリーンディーゼルターボや後輪駆動のプラットフォーム、上質な内装、充実した装備などを採用して買い得だ。
コンパクトカーでは、ノートオーラ(日産)の納期が「3〜5カ月」だという。ライバル車のアクアは8カ月を要するから短く抑えられる。しかもノートオーラは操舵感が正確で走りの質が高く、インパネ周辺の作りもていねいだ。適度な納期で、小さな高級車風の満足感を得られる。
(TEXT/渡部陽一郎)
【画像ギャラリー】1カ月後にはもう乗れる!? プロオススメの納期の早いクルマたち(14枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方