庶民の味方!! 実用性抜群!! 平成大不況を乗り越えたクルマ5選

■スバルインプレッサはセダンのよさも持っている

【現行型はこうだ】

 今のセダンは、コスパの優れたクルマを選びにくい。大多数のセダンが海外市場向けに開発され、5ナンバー車はカローラアクシオ、グレイス、プレミオ&アリオンの4車種しかない。

 日本を相手にしなければ競争関係も薄れ、コスパは悪化する。そしてカローラアクシオやプレミオ&アリオンは日本向きだが、設計が古い。緊急自動ブレーキは歩行者を検知できない。

 こういった点も考慮すると、最もコスパの高いセダンはインプレッサG4だ。プラットフォームを含めて設計が比較的新しく、走行安定性と乗り心地のバランスも良い。

現代のセダンとして被害軽減ブレーキも優れており、評価が高いのがインプレッサG4

 緊急自動ブレーキはアイサイトバージョン3だから、歩行者や自転車も検知できる。さらにミドルサイズセダンの割に後席が広く、足元空間はLサイズセダン並みだ。

 視界は先代型に比べて少し悪化したが、セダンの中では優れた部類に入り、街中でも運転しやすい。雰囲気は地味だが、内装は上質でコスパの優れたセダンに仕上げた。

 買い得な推奨グレードは2.0i-Lアイサイトで、2WDの価格は218万1600円、スバルが得意な4WDは239万7600円だ。機能と装備を充実させた3ナンバーセダンの中では価格が安い。

【従来型はどうだったのか】

 2000年に発売された2代目のインプレッサスポーツワゴンが買い得だった。1.5iの4速ATは130万円弱の価格設定だから、コンパクトカーの10万円アップ程度に抑えられている。

セダンもラインアップされた2000年当時のインプレッサ。ボディサイズも小さかったが、さすがスバルともいうべきこだわりがあった

 ワゴンでは質感や機能、装備の割に価格が安く「コンパクトカーの低価格は魅力だが、実用重視の外観が嫌い」と考えるユーザーの間で人気を高めた。

■軽自動車はミライースがダントツ!?

【現行型はこうだ】

 軽自動車は国内向けのカテゴリーで、税金や価格の安さが特徴だ。そのためにコスパの優れた車種が多い。

 今は軽乗用車の75%を、全高が1600mmを超える背の高い車種が占める。N-BOXやワゴンRが代表で、車内はコンパクトカーと同等かそれ以上に広い。自転車などを積みやすく、安全装備も充実させて、売れ筋の価格帯は130~170万円だ。

 しかしコスパをさらに追求すると、全高を立体駐車場が使える高さに抑えたミライースとアルト、およびそのOEM車が該当する。

 外観からは後席が広そうには思えないが、プラットフォームの空間効率が優れているため、ヴィッツなどと同程度の居住性が確保される。

 スイフトやデミオよりはゆったりしている。そのために長距離の移動を除けば、ファミリーカーとしても使える。

軽い車重で燃費も優位に立つミライース。市街地の移動などファミリーユースでも問題なし

 ミライースとアルトは車両重量が700kgを下まわるために、ノーマルエンジンでもパワー不足を感じにくく、燃費性能は軽自動車の中でも最高峰に位置する。

 価格は緊急自動ブレーキを備えた買い得グレードが100~110万円の間に収まるから、全高が1600mmを超える軽自動車に比べると15~20万円は安い。

 特にミライースは、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備がスマートアシストIIIに進化した。歩行者検知も可能になって安心感が高い。実用的な安全&快適装備を充実させたX・SAIII(108万円)が最も買い得だ。

【従来型はどうだったのか】

 2011年に発売された初代ミライースは、優れたコスパで注目された。JC08モード燃費は30km/Lと優れ、実用装備を充実させたXが99万5000円だ。

安さと30km/Lのインパクトは大きかった初代ミライース

 当時のムーヴXは122万円だったから、ミライースは約22万円安い。しかも後席の足元空間は相応に広く、広々感はないものの、大人4名の乗車も可能だ。

 低燃費と低価格に加えて実用性も優れ、軽自動車の本質を突く商品であった。

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