サイドウォールにクラックがあったら「期限切れ」
またタイヤは、溝の深さと同じくらい「鮮度」も重要。タイヤの材質であるゴムは経年劣化が顕著であり、劣化したタイヤは柔軟性を失うことで、グリップ力が低下。スリップしやすくなり、燃費も悪化し、ハンドリングや乗り心地など、さまざまな性能に悪影響を及ぼす。タイヤの製造年月を見て、5年目を超えているならば、交換を検討してもよいころだ。
タイヤの劣化状態を目視で判断できるポイントが、サイドウォールのクラックだ。クルマに取り付けられた状態のタイヤは、常にたわみと開放を繰り返されることで、サイドウォールの表面に徐々にひび割れが生じていく。最初は細かいしわのような模様だが、徐々に小さなクラックへと発展、このクラックが時間の経過とともに成長すると、最後には、大きなひび割れへと進行する。
JATMAでは、このクラックの発生レベルを5段階に分類している。レベル1、2は継続使用可能、レベル3、4は継続使用可能(要経過観察)、レベル5は要注意(交換が必要)だ。サイドウォールのクラックの発生レベルと対処方法を分かりやすくまとめた表があるので、そちらを参照してほしい。
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この時期は、夏の猛暑によって熱せられたアスファルトと接してきたことで、タイヤは思いのほか劣化している可能性があるため、なおさら確認をするようにしてほしい。
クルマの「走る・曲がる・止まる」のすべてにおいて、重要な役割を担っているタイヤ。タイヤに関する正しい知識をもち、出発前にタイヤの状態をしっかり確認することは、安全なドライブへの第一歩。ぜひ参考にしてほしい。
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コメント
コメントの使い方大事な記事ですね。クラック出てますよ交換時期ですよ、と注意しても乗り続ける人が多いです。クラック=即交換、を常識にして公共の道路を安全にしたいですね