電気自動車最初の1歩!! そもそも充電設備ってなに揃える? EVデビュー虎の巻

Q3:マンション住まいだがディーラーなどの充電設備だけで維持できる?

 A:相当の根性やヒマな時間がない限り、自宅に充電インフラないと厳しいと思う。

 ただ最近の新築賃貸集合住宅は200V充電が付いているケースも出てきた。電気自動車を買うのなら引っ越しを考えていいんじゃなかろうか。今後、200V充電インフラ付きの集合住宅は増えて行くと思うし、技術や制度面も進化するだろう。

Q4:充電器は3kW(200V×15A)と6kW(200V×30A)どっちがいいの?

通常の家庭用200V充電は3kWとなる。長距離走行を毎日する人は6kWの200V充電器も考慮したい。しかし設置費用はそこそこかかる(oka@AdobeStock)
通常の家庭用200V充電は3kWとなる。長距離走行を毎日する人は6kWの200V充電器も考慮したい。しかし設置費用はそこそこかかる(oka@AdobeStock)

 A:通常の家庭用200V充電は3kWとなる。夜トク8の安い時間帯使い8時間充電して24kWhだ。電費6kWh/kmのリーフ級であれば144km走行出来る。

 毎日それ以上走るという人は、20万円程度と高価になってしまうが6kWの200V充電器も考えたらいい。6kW型で8時間充電したら48kWhも充電可能。毎日300km近く走れる計算になる。

 電気自動車を配達業務などに使う人は6kW型を使うと便利。ただしSAKURAのように受け入れ側の能力不足で2.9kWというモデルもあるので御注意を。

Q5:8時間で48kWでもバッテリーは満充電にならないのでは?

 A:前述の通り家庭用200V普通充電は1時間あたり3kW入る。10時間の充電で30kW。リーフe+の電池容量は62kWhのため、一晩だと満充電にならない。ただ毎日50kWh以上走る人(50kWhで300km走れる)という人は少数派。

 休日のドライブで300km走ったなら、日曜日の夜と月曜日の夜に充電すれば満タンになる。

Q6:深夜電力を使えばもっと安く充電できないの?

 A:誤解している人も多いのだけれど、深夜電力って電気自動車の充電に使えない。深夜電力はお湯を沸かすなどの用途に限られる。

 電気自動車を充電出来るのは「夜間電力」。前述の夜トク8が代表例。もっと長い時間充電したいというなら『夜トク12』という21時~翌朝9時まで安い料金システムもある。いずれにしろ昼間の電力は貴重だし高価なので、電気自動車するなら夜間に行いたい。

Q7:電気代の計算の仕方が知りたい

日本の平均的な月間走行距離1000kmで考えるとキリが良くわかりやすい。燃費が良いハイブリッドと比較してもおトクになる(moonrise@AdobeStock)
日本の平均的な月間走行距離1000kmで考えるとキリが良くわかりやすい。燃費が良いハイブリッドと比較してもおトクになる(moonrise@AdobeStock)

 A:我が国の平均的な月間走行距離1000kmで考えてみよう。電費6km/kWh少々のリーフ級の電気自動車だと170kWhくらいの使用量になり、夜トク8だと3500円。プリウスのように燃費良いハイブリッドで1000km走れば8千円くらいのガソリン料金になるため、電気自動車が経済的だといえる。

Q8:長距離ドライブはどんな計画を立てればいいの?

 A:SAKURAを除き、新しい世代の電気自動車は満充電で300kmくらい走れてしまう。それ以上走るなら、高速道路のPAやSAで急速充電しなければならない。電池残量半分以下になったあたりで急速充電を考えたらいいだろう。

 リーフe+で北海道に行くべく自宅から青森県の八戸まで680kmを走った時は、途中でトイレ休憩と食事を兼ね2回急速充電した。宿泊を伴う旅行なら200V充電器のある宿を選ぶのも手だ。

Q9:高速道路などにある急速充電器の注意点は?

 A:そもそも急速充電器には簡易な20kW型から最新の70kW型まで様々なタイプがある。受け入れ側の車両も20~150kWまで存在するため、30分あたりの充電量は大きく違う。

 また、容量60%を超えたあたりから充電速度が遅くなることも覚えておきたい。外気温が5度を下回るとやはり充電能力がダウンとなる。急速充電に性能差があることを知っておけばOKだ。

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