熱狂的スバリストに聞きました! スバル車のスバルらしさとはなんぞや?

■運転支援システムへの熱意とこだわり

 安全性に対する取り組みも、独自性が強い。衝突安全性の研究は、黎明期のスバル360の時代から入念に行ってきたし、歩行者保護のための装備の開発は1970年代のレオーネからやっている。

「0次安全」を重視した内装やデザインの設計思想を重視するのもらしさのひとつ。1970年代にはすでにカタログなどでアピールしていた。スバルは長らくデザイン性に課題アリと指摘されて続けてきたが、それは車両感覚のつかみやすさや、後方視界のよさがデザインよりも優先されていたからだ。

 オシャレなデザインになると、それと引き換えに後方視界が悪くなったりしたら、それはスバル車ではなくなる。最近のモデルでは、デザイン性と安全性の両立が上手くできていると思うが、それでもまだまだデザイン性の向上を望む声は多い。

 運転支援システムは1990年代から商品化。当時は見向きもされなかったが、地道に開発を続けた結果、2010年にアイサイトVer.2で大ブレイク。これを契機に運転支援システムは他メーカーでも一気に普及が進むが、スバルはアイサイトVer.3まではシンプルなステレオカメラでのシステム構成にこだわり、他社より低価格化できていた。

 運転支援システムについて、スバルは「自動運転」という言葉をかたくなに使わないのもほかと違うポイントだ。今のアイサイトは実質自動運転システム的な性能を発揮するが、スバルは「あくまで運転支援」であると強調する。

ステレオカメラを搭載し、独自の進化を遂げてきたアイサイト(Eye Sight)だが、ver.2ではプリクラッシュブレーキをはじめ全体性能をブラッシュアップ
ステレオカメラを搭載し、独自の進化を遂げてきたアイサイト(Eye Sight)だが、ver.2ではプリクラッシュブレーキをはじめ全体性能をブラッシュアップ

■市場の要望に応えつつファンをも納得させるクルマ造りとは?

 ハイブリッドなのに燃費があまりよくないといわれるe-BOXERにしても、カタログ記載の燃費より、走りの気持ちよさや低ミュー路での扱いやすさを重視した結果だ。エコカーに対する考え方もほかと大きく異なっている。

 ただし、これから先はそうも言ってられないので、次世代パワートレーンでどこまで「らしさ」を発揮しながら時代に対応するのか注目だ。ただ燃費がよくなるだけではファンは納得しないので、ハードルはとても高い。

2018年の5代目フォレスターに搭載された「e-BOXER」。水平対向エンジンに電気モーターを組みあわせた同システムは走りの楽しさを追求
2018年の5代目フォレスターに搭載された「e-BOXER」。水平対向エンジンに電気モーターを組みあわせた同システムは走りの楽しさを追求

 2003年、ダイハツがタントで超ハイトワゴン市場を切り開いた時も、スバルはらしさを炸裂。あえて背の低いR1/R2を世に送り出し、走りのよさやプレミアム感で勝負した。結果として、商売的には惨敗に終わり、軽自動車の自社開発撤退を進めてしまったが、当時のスバルファンからは拍手喝采。時代の流れに合わないこともあるが、他社の後追いや、市場への迎合が見られない姿勢は素晴らしい。

 さらに思い出すと、排気量のダウンサイジングが主流の時代に登場した5代目レガシィは、2.0Lから2.5Lに排気量を拡大。排気量拡大によるトルクアップでアクセルを踏む量を抑えることを狙ったものだ。結果、それをアッサリ覆してレガシィのスポーツグレード用の2.5Lターボは2.0Lターボに戻るワケだが、当初の狙いこそ、まさにスバルらしさといえた。

 これ以外にも枚挙にいとまなしだが、ほかとは違う道をゆく姿勢に共感し、支持してきた人が多いのは間違いない。これから先もスバルには、スバルでしか味わえないほかとは違う魅力を発揮し続けてほしいと願う。

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