5ナンバーが”ちょうどいい”と納得できる!「ホンダ フリード
モビリオの後継車として2008年のデビューしたフリード。現行モデルは2016年9月にフルモデルチェンジした2代目となるが、2021年6月末で累計販売台数が100万台を突破するという破竹の勢いで売れ続けている5ナンバーサイズのミニバンのトップランナー。
「ちょうどいいホンダ」というキャッチフレーズどおり、いろいろな部分がホントにちょうどいいのがホンダ フリードの良さ。コンパクトなボディサイズながら、大人でもゆったり座れる3列目シートを備えるなど、3ナンバーサイズのミニバンに勝るとも劣らない広々とした室内空間はちょうどいい以上!
2列目シートが個別にゆったり座りたい人のためのキャプテンシートと、スペースを有効活用できる長椅子スタイルのベンチシートのいずれかを選択できることも嬉しいポイント。また、さらにゆったり座れる2列シート仕様(フリードプラス)もラインナップ。
おまけに、先進の安全装備「ホンダセンシング」が全車に標準装備! 廉価グレードでも衝突軽減ブレーキ(CMBS)、歩行者事故低減ステアリング、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、LKAS(車線維持支援システム)、路外逸脱抑制機能、誤発進抑制機能、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、後方誤発進抑制機能が搭載されているというのは超嬉しい。
5ナンバーサイズというボディサイズもさることながら、安全装備の充実ぶりもフリードのお得感を高めるポイント。フリードに乗ると「5ナンバーでちょうどいいじゃん」と納得してしまうはず。
コスパの良さはダントツ!「スズキ ソリオ」
5ナンバーサイズだったランディが7月のフルモデルチェンジで新型ノアのOEMとなったことで3ナンバーボディに。ということで、ここでの一押しはソリオ、ソリオのカスタムモデルであるソリオバンデッド。
2020年11月に登場した現行モデルは4代目にあたる。ソリオは先代よりも全長が80mm延長、全幅は20㎜拡大されて1645mmに、ソリオバンデッドも全長が70mmほど延長されている。サイズ的にはひと回り大きくなったものの、最小回転半径は先代と変わらない4.8mと、取り回しの良さがキープされているのは嬉しい点だ。
今回のフルモデルチェンジで傾注されたのが、後席の快適性向上と荷室の拡大。実際、足元スペースは先代よりかなり広くなった印象を受けるはずだ。トールワゴンとしてもカテゴライズされるだけに室内高は1365mmと、ヘッドクリアランスも十分。ちなみに、フリードの室内高が室内高1275mm、シエンタは1300mmとなっている。
荷室床面長は100mm拡大されたことで荷室空間も拡大。さらに、シートアレンジによっては自転車やサーフボードなどの長尺物もラクに積むことができる。ラゲッジスペースは大人5人が乗った状態でも通常の大きさのゴルフバッグ2つは詰めるスペースを確保している。
今回ピックアップしている車種のなかで2列シート、5人乗りのみのラインナップとなるのはこのソリオだけだが、日常使いのなかで不便さを感じることはないはずだ。
また、デュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストに加えて、標識認識機能を搭載したスズキセーフティサポートが装備(一部オプション)されているなど、安全装備の充実度も推しポイント。
ソリオとソリオバンデッドのどちらを選ぶかだが、外観はフロントグリルのデザインが大きな違いだが、インテリアはバンデッドのほうがスポーティー感が強めといったところ。居住性や取り回しに関しては同等なので、見た目の好みや標準装備の内容によって選択するということになるだろう。
控えめな価格設定も大きな魅力。特に、大きなコストアップなしに搭載が可能と言われるマイルドハイブリッドを採用することで、バンデッド(ハイブリッドモデルのみの設定)が200万6400円~213万1800円、ソリオ(HYBRID MX/MZ)では185万200円~214万8300円と、ハイブリッドモデルが消費税込みでも200万円前後で購入できてしまうというのは大きな魅力! 3ナンバー車ではできない技がいっぱいのソリオも捨てがたい5ナンバーミニバンだ。
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