メインターゲットはファミリー層「シエンタ」
オオトリを飾るのは、この8月にフルモデルチェンジされたばかりのシエンタ。トヨタのミニバンラインナップのなかで5ナンバーサイズのモデルはついにこのシエンタのみとなってしまった……。
2003年に登場した初代はコンパクトなボディサイズながら7人がゆとりをもって乗車できるミニバンとして人気に。2015年に登場した2代目は先代と比較して全長135mm、ホイールベースは50mm延長、全高も2WD車が5mm、4WD車が15mm高くなるなど、ひと回り大きくなったものの、全幅は1695mmと、5ナンバーサイズであることにこだわったスペックに。
そして3代目となる今回のモデルもそのこだわりは健在。5ナンバー枠内のボディサイズを維持しての登場となった。「日本の家族の生活に寄り添い、安心・快適な毎日をサポート」というちょっとほっこりしたコンセプトはまさしく日本の道路・駐車場事情を理解したものだ。
3列シート車と2列シート車がラインナップされているが、今回の目玉は、いずれも2列目シートの居住性の向上。前席と後席との距離が非常に広く、買い物かごやバッグなどを足元に置いても、足の置き場がないといったこともなし。
また、室内高が20mm拡大されたことで、先代以上に解放感のあるヘッドクリアランスを実現している。パワースライドドアの開口部の高さも先代より60mmを拡大し1200mmとすることで後席の乗降性を高めるなど、微に入り細に入りの快適さを追求した変更が施されている。
最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車標準装備(グレードにより搭載機能が異なる)とするなど、安全面も強化。これで195万円~310万8000円という幅広い価格レンジも大きな魅力だ。
5ナンバーサイズであることのデメリットをいっさい感じさせない新型シエンタ。ここしばらく販売台数も含め、ライバルのフリードに大きく水をあけられていた感が否めなかったが、今後、シエンタの巻き返しは確実!
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