■レヴォーグは日本市場、そしてスバリストを救った!!
レヴォーグは日本で人気車だった4代目までのレガシィの直接的な後継車となる、ミドルクラスのステーションワゴンとして2014年に登場した。
レヴォーグの日本専売車(編集部註:欧州やヨーロッパでの発売実績はある)ゆえの魅力は、まず全長4690mm×全幅1780mmという日本でも使いやすいボディサイズだろう。
さらにラインナップも売れ筋となる2.5リッターNA並みの性能を持つ1.6リッターターボに加え、4代目レガシィまでのイメージリーダーだったGT系を引き継ぐ2リッターターボも設定する点も嬉しい。
これで最低地上高を上げたクロスオーバー的なものが加わればなおいいが、それはアウトバックやXVもあるだけに無理な注文だろうか。
日本専売車ゆえの弱点というのは特になく、今後も現行モデルのたゆまぬ改良と新世代のSGP(スバルグローバルプラットホーム)を使う次期型での大きな進歩を期待したい。
■デリカはオフロードミニバンとして孤高の日本車だ
デリカD:5は「オフロードもSUV並みに走れる機動性の高いミニバン」として2007年に登場した。
デリカD:5の魅力は日本専売車ゆえにという以前に、何といっても世界中探しても似たクルマが思い浮かばない前述した唯一無二のコンセプトだ。
それだけに登場から10年以上が経った最近でも月平均1000台という堅調な販売をキープしており、三菱自動車の登録車では未だに稼ぎ頭である。
またこれも日本専売車ゆえにという訳でもないが、クルマのキャラクターに合ったディーゼルエンジンの設定や、シートの厚みがある方なので座り心地がいい点も評価できる。
それだけに今ではクルマを買う際の大きなチェックポイントにもなっている運転支援システムが装備されないことが惜しかった。
と思っていたところで、デリカD:5は2018年11月21日にビッグマイナーチェンジされた。
このビッグマイナーチェンジではフロントマスクの変更がまず目につくが、機能面もディーゼルエンジンの改良や8速ATの採用。
停止まで対応する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールや自律自動ブレーキといった待望の運転支援システムの搭載など、欲しかったアイテムがついに加わった。
さらに「アーバンギア」というグレード名通りちょっと都会的な内外装を持つ仕様や加わっただけでなく、販売比率が少なかったガソリン車もビッグマイナーチェンジ前のモデルの継続生産ながら設定し続けてくれることも嬉しい。
日本市場のことを深く考えてくれるクルマの1台と断言できる。これだけの完成度の高さなら、デリカD:5も日本だけでなく輸出される姿も見てみたい。
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