■SUVの3列目シートランキング/2位:ホンダ CR-V
3列目がCX-8の次に快適なSUVはCR-Vだ。販売店では「2022年中に生産を終えるから、すでに注文できない仕様も生じている」というが、3列目シートの快適なSUVとしては注目される。
そのために身長170cmの大人6名が乗車した時、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシひとつ分に調節すると、3列目の膝先空間は握りコブシ半分程度になる。
CX-8の握りコブシふたつ分に比べると、CR-Vの3列目は膝先空間が狭いが、3列目に座る乗員の足が2列目の下側に収まりやすいように工夫した。
この効果により、実際に座るとさほど窮屈には感じない。片道1時間程度の距離なら、大人の多人数乗車も可能だ。全長がCX-8に比べると約300mm短い4605mmに収まることも考えると、SUVとしては空間効率が優れている。
■SUVの3列目シートランキング/3位:トヨタ ランドクルーザープラド
ランドクルーザープラドは悪路向けのSUVとあって、3列目シートが快適なイメージはないが、足元空間は意外に余裕がある。身長170cmの大人6名が乗車して、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシ1つ分まで詰めると、3列目の膝先空間は握りコブシふたつ分になる。
CX-5やCR-Vに比べると、床と座面の間隔が不足するから、膝が大きく持ち上がる。そのために快適性では3位だが、3列目の足元空間そのものはCX-8と同等に広い。
2列目の足元空間を狭めに調節して3列目のスペースに余裕を持たせると、片道1時間程度の距離までなら大人の多人数乗車も可能だ。
■SUVの3列目シートランキング/4位:トヨタ ランドクルーザー300
ランドクルーザーは、全長が約5m、全幅も約2mに達するLサイズSUVだ。ボリュームのある外観を見ると、3列目も広そうに思えるが、実際に座るとランドクルーザープラドよりも窮屈だ。
ランドクルーザーの3列目シートで、一番の欠点になるのは、2列目シートにスライド機能が装着されないことだ。ほかのSUVであれば、多人数乗車時には2列目シートのスライド位置を前側に寄せて、3列目の足元空間を広げられる。ところがランドクルーザーでは、このような足元空間の調節が行えない。
身長170cmの大人6名が乗車した場合、2列目の膝先には握りコブシ2つ分の余裕が見られるが、3列目は握りコブシひとつ分になる。2列目がスライドしないため、3列目の足元空間を広げることはできない。
しかも悪路向けのSUVとあって床が高く、CX-8やCR-Vに比べて、3列目は座面との間隔も乏しい。膝の持ち上がる座り方になるから窮屈だ。多人数乗車ができるのは、片道30分以下になる。
■SUVの3列目シートランキング/5位:三菱 アウトランダー
先代アウトランダーでは、3列目シートを装着するのは、ノーマルエンジン搭載車のみだった。それが現行型では、全車がプラグインハイブリッドを搭載しながら、3列シートの7人乗りも用意している。
注意したいのは3列目の足元空間が狭いことだ。身長170cmの大人6名が乗車して、2列目に座る乗員の膝先空間を握りコブシひとつ分に調節すると、3列目に着座するのは難しい。3列目にも身長170cmの大人が座るには、2列目に座る乗員の膝が1列目の背面に触れるまで、スライド位置を前側に寄せる必要がある。
つまり、身長170cmの大人6名が乗車する時には、2/3列目に座る乗員の膝先空間はゼロになってしまう。多人数乗車ができるのは、片道30分以下になる。
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