しかし「G」グレードでは、内装での挑戦が見られない
しかし、今回試乗した2.5Lハイブリッド「Gアドバンスレザーパッケージ」のインテリアには、残念ながらその「挑戦」の跡がみられなかった。ダッシュボードやインパネ、センターコンソールなど、デザインがオーソドックスかつシンプルにまとめられていて清潔感に溢れてはいるし、前席・後席の広さといったパッケージングもよく、フルデジタルメーターやワイドなナビゲーションモニターも視認性はいい。だが、エクステリアで感じる艶やかさは感じられない。
樹脂素材の質感がイマイチで、ドアパネルには加飾がなく、豪華な演出をしてくれるイルミネーションもない。570万円にもなる高額車にしてはさみしい内装で、あれだけ艶やかで色気溢れるエクステリアとは、世界観が大きく異なってしまっている。
メルセデスのようなギラギラ感のあるインテリアにすればいい、というわけではないのだが、もうすこしコストをかけてほしかった、というのが筆者の印象。「G」グレードでも、あと数十万ほどコストをかけて、艶やかなインテリアをつくっていたら、クラウンの悲願である「顧客の若返り」が、一気に進むのではないか、と感じた。エクステリアがいいだけに、非常に惜しい。
真骨頂は「RS」でみられると期待!!
ただ、新型クラウンクロスオーバーのハイライトは、2.4Lターボハイブリッドの「RS」グレードだ。最高出力200kW(272ps)、最大トルク460Nmというハイパフォーマンスなパワーユニットをもち、パドルシフト付ステアリングホイールを備えるほか、電動リクライニングパワーシートやシートヒーター、電動リアサンシェード、各種コンソールスイッチ付のリアセンターアームレストの「リアサポートパッケージ(税込27万9400円)」がオプションで選択できる。
価格も、605~640万円と、35万円以上アップするだけに、新型クラウンクロスオーバーの真骨頂は、この「RS」でみることができるのだろう(と信じている)。「さすがはクラウン」となるのか、はたまた残念な気持ちとなるのか、「RS」の試乗が楽しみだ。
【画像ギャラリー】新型クラウンはちゃんと「クラウンらしい」のか!?? 試乗会で撮影した内外装写真(27枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方進化をぽくないで一蹴されるから、他メーカー中心に古い名を棄て新しい車名や英語名ばかり続出するんでしょうね。
名前を守るって、こんな日本においてはデメリットでしかない。レガシィもいつ途絶えてもおかしくないですこれじゃ。
まさにクジラクラウンぽっいクジラクラウンって売れましたっけ?