嘘つきは大損の始まり!? クルマの査定時の事故歴・修復歴は正直に申告すべし

事故の被害で修復歴がついたら、相手に損害を請求できる?

クルマの査定時の事故歴・修復歴は正直に申告すべし
事故歴・修復歴のあるクルマは元通りにできても売却額が大きく下がる。これを評価損(価格落ち)と呼ばれ、相手に責任がある事故の場合は損害額として請求できる可能性がある

 運悪く事故に巻き込まれた場合、その原因が相手にあれば損害賠償を請求できる。もし完全に修理できたとしても修復歴が残ってしまうと、下取りや査定に出した際の価格は下がってしまう。

 このように事故によってクルマの価値が下落してしまうことを評価損(価格落ち)と呼び、事故によって下がってしまった買取金額についても修理費用とは合わせて損害額として請求できる可能性がある。

 しかし、事故によってどれくらいクルマの価格が落ちてしまったのか、具体的な金額を求めるのは難しい。そんな時に利用できるのが、日本自動車査定協会の発行する「事故減価額証明書」だ。

 これは事故によって発生した評価損の金額を、第三者の立場から査定・証明してくれるというもの。この証明書の金額がそのまま評価損の金額として認められるとは限らないが、保険会社との交渉などに証拠として利用できる。

 事故減価額証明書を発行するには、車検証や修理見積書の写しといった必要書類のほか、車種やナンバープレートの分類によって異なる証明手数が必要になる。発行の申請に関しては、最寄りの自動車査定協会に問い合わせよう。

 注意してほしいのは、事故は100%相手に非があると認められることが難しく、過失割合が10:0になるのはレアケースということだ。理不尽かもしれないが、自分は100%もらい事故と考えていても、満足のいく修理費や評価損を受けることができない場合もある……。

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