人気車ノア&ヴォクシーの車中泊仕様が等身大で使いやすくてめっちゃいい! ハイエースよりいいかも!?

人気車ノア&ヴォクシーの車中泊仕様が等身大で使いやすくてめっちゃいい! ハイエースよりいいかも!?

 ミニバンの車中泊&キャンピングカー仕様、いわゆるバンコン(バンコンバージョン)はハイエースのバンコンが一強。次に人気なのが、エブリイ、ハイゼット&アトレー、N-BOX、N-VANベースの軽キャン。300万円以下の軽キャンのジャンルは、スペーシアベース、タントファンクロスも登場し、戦国時代を迎えている。

 そんななかにあって、いち早く新型ノア&ヴォクシーのバンコンを手掛けたのがバンコンメーカーの老舗として知られるバンテック新潟だ。MRとMR X-車中泊快適パッケージ車(特別仕様車)、シンプル装備のMR-Sをラインナップしている。

 そして、ポップアップルーフのキャンピングを30年以上製作してきた老舗ビルダーのホワイトハウスも、ポップアップルーフ付きのノア&ヴォクシーのキャンピングカーをリリース。

 2つの老舗ビルダーが製作した、ノア&ヴォクシーのキャンパーに実車をチェックしてきたので紹介していこう。

文/ベストカーweb編集部
写真/ベストカーweb編集部、バンテック新潟、ホワイトハウス

【画像ギャラリー】バンテック新潟とホワイトハウスのノア&ヴォクシーの車中泊仕様の写真をチェック!(42枚)画像ギャラリー

■一見普通のノア&ヴォクシーに見えるが中身は凄い!

バンテック新潟が製作したノアMR。エクステリアはノーマルと変わらない
バンテック新潟が製作したノアMR。エクステリアはノーマルと変わらない

 バンテック新潟は、オリジナルの架装モデルのブランド、Van Renoを展開しているが、ミニバンをベースモデルにしたMR(Minivan Revolution)シリーズに新型ノア&ヴォクシーに加え、MRと、MR X-車中泊MRのシンプル仕様としてMR-Sをラインナップしている。

 高機能モデルのMRは、ノア&ヴォクシーをベースに、176Wソーラーパネル、2000Wインバーター(矩形波)、FFヒーター、電子レンジなどを標準装備し、大人2人分の就寝スペースを備えている。何よりも嬉しいのはトヨタセーフティーセンスをはじめとする安全支援装置が充実している、最新ミニバンの本格的なキャンパーということだ。

 176Wのソーラーパネルは、薄型パネルなので、全高も変わらず、天候が良ければ旅先で外部ACからのチャージをしなくても駐車中に充電。ポータブル冷蔵庫等、常時電気を必要とする物を使用される方には必須のアイテムとなっている。

豪華なノアMRのインテリア
豪華なノアMRのインテリア

 2000W矩形波インバーターが搭載されているので車内でAC100Vを使うことが可能で、コンビニの弁当を温めることができる18Lタイプの電子レンジもしっかり動かすことができる。

 これからの季節、暖房が気になるが、MRシリーズにはFFヒーターが搭載されており、温度設定機能の付いたタイマーコントローラーを搭載することにより、標高1000mの高地でも快適な室内空間を保つことが可能とのこと。

 子供やペットの足を洗うのに便利なシャワーフォーセットとシンクを左側キャビネット上面に設定し、シャワーフォーセットは車外に引き出すことが可能。

 サブバッテリーは鉛タイプの密閉型ディープサイクルバッテリーを搭載。流行のリチウムイオンバッテリーより性能は劣るがリアオーバーハング部分に電装設備を搭載するMRは、万が一、後方からの衝突事故時の破裂等を考えるとバッテリー管理が容易で、また安価で交換できる鉛タイプを搭載しているそうだ。

ルーフに装着されたソーラーパネル
ルーフに装着されたソーラーパネル

 また176Wソーラーパネルの充電のほか、走行充電システムと、バッテリーチャージャー(外部AC100V充電器)を搭載し3つの方法で最適な充電を行っている。

 ハイブリッド車の場合、メーカーオプションの「アクセサリーコンセント」選択車は、バッテリーチャージャーに自動切替リレーを組み合わせることにより、さらに安定した充電を行うシステムとなっている。

 ノーマルでもフルフラットになるが、MRのフルフラットベッドのほうが断然快適。セカンドシートの背もたれを倒して、MR専用のレベルクッションを2つセットしてベッドマットを敷くだけで簡単にベッド展開できる。

 日常で良く使うクルマなのでベッドマットのウレタンは薄く仕上げて収納時にウレタンの潰れを軽減させるのと、マットがかさばらないような加工が施されている。

コンビニの弁当を温めることができる18Lタイプの電子レンジを装備
コンビニの弁当を温めることができる18Lタイプの電子レンジを装備

 真中のベッドマットを一枚取り外して対面で使うことができるカップフォルダー付きのテーブルは、設置位置をバックドア側に移動して就寝時の小物置として使えるほか、バックゲートを開けてゲートを屋根のような状態にして外に設置することもできる。

 ノアのMR X-車中泊仕様車の実車を見て触ってきたが、豪華かつ作りが丁寧。バンテック新潟のこれまで培ってきた経験が生かされているのがわかる。ノーマルとあまり見た目が変わらないのもいい。車中泊仕様&キャンパー仕様ですよと主張していないので、肩肘張らずに日常使いにガンガン使うことができるからだ。

 しかも、ベースが最新の普通乗用車なので、トヨタセーフティセンスなど最新の安全支援装備が装備されているのも、ハイエースより勝るポイントではないだろうか。

 ノア&ヴォクシー・MR架装済みの車両価格はガソリン車が452万4600~543万1000円、ハイブリッド車が501万4600~591万3000円。またディスプレイオーディオPlus(10.5型、ノアのXグレードを除く)やバックガイドモニターが特別装備となる(ノアのZ、S-Z、ヴォクシーのS-Zに標準装備)。

横浜キャンピングカーショーに展示されたMR X-車中泊快適パッケージ車
横浜キャンピングカーショーに展示されたMR X-車中泊快適パッケージ車

 さらにX-車中泊快適パッケージ車を用意。MRの充実した装備を搭載し、ベース車両を「トヨタ ノア X(ディスプレイオーディオなし車)」に限定した特別仕様車となっている。

ノアX-車中泊快適パッケージ
ノアX-車中泊快適パッケージ

 装備類としては、176Wソーラーパネル、2000Wインバーター(矩形波)、FFヒーター、電子レンジなどを標準装備した高機能モデル「MR」の装備に加えて、ナビゲーション、バックカメラ、ドライブレコーダー(前後カメラ)、ETC2.0ユニット、メイン~サブバッテリー切替リレー&スイッチ(ナビ用)、リアフリップダウンモニターを装備。

 最新の予防安全パッケージ“Toyota Safety Sense”をXグレードでも装備したほか、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールが標準装備しているので車速に追従してくれるのでロングドライブも快適。

 価格はノアX(架装済み)が460万~479万8000円。ノアハイブリッドX(架装済み)が509万~531万円。

次ページは : ■シンプル装備のMR-S

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