死語確定!? もはや会話が成り立たない!? ガラパゴス化しちゃったクルマ用語

当時はかっこいいと思っていたけれど…な珍トレンド

■陸(おか)サーファー車

もはや会話が成り立たない!? ガラパゴス化しちゃったクルマ用語
陸サーファーの代名詞はマツダ 5代目ファミリア。特に人気だったのは真っ赤なモデルでルーフにはサーフボード、ダッシュボードにミニチュアのヤシの木を置いたりしてサーファー感を演出していた

 サーフィンというスポーツが日本で注目され始めたのは、70年代と言われている。「ビッグ・ウェンズデー」などのサーフィン映画の大ヒットも相まって、アメリカの文化に憧れていた若者たちの間に広まり、サーフィン人気は加速していった。

 そんななかで出現したのが実際にはサーフィンをしないが、モテるためのファッションとしてサーファーっぽい見た目をするという「陸サーファー」。

 80年に発売したマツダの5代目ファミリアはこうした陸サーファーたちに絶大な人気を誇り、爆発的にヒットした。特に人気だったのは真っ赤なファミリアで、サーフィンをしないのにルーフにサーフボードを乗せ、街中でナンパをする陸サーファーたちが大量に出没していた。

 昭和オヤジのなかには、若かりし頃、陸サーファーだったなんて人もいるのでは? 今となったら黒歴史!?

■竹槍マフラー

 上向きに長く伸び、竹槍のように切り口が斜めになっているマフラーのことで、いわゆる「族車」カスタム。見た目のインパクトと爆音を求めた結果だが当然ながら保安基準に適合するワケもなく、公道を走行すれば違反となる。

 取り締まりの強化や価値観の変化、少子化の影響など要因はいくつか考えられるが80年代には40000人を超えたと言われる暴走族も令和3年の時点で約4700人と全盛期に比べて数が激減していることもあり、竹槍マフラーを目にする機会もほぼなくなった。

■出っ歯

 竹槍マフラーと同じく族車のカスタムの一つで、フロントバンパー下に装備される前方に大きく突き出したチンスポイラーというエアロパーツの俗称。

 70年代後半から80年代の初頭にかけて規定されていたシルエットフォーミュラ、スーパーシルエットなどと呼ばれるレーシングカーのデザインの影響を受けているとも言われている。竹槍マフラー同様に公道での走行は違法となる。これも竹槍同様、絶滅危惧種確定のドレスアップだ。

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