■トヨタ カローラスポーツ(最廉価グレード:G“X”6MT 216万9000円)
カローラスポーツG-Xの特徴は、低価格のグレードながら、カローラツーリングなどと違って6速MTを選べることだ。カローラスポーツのノーマルエンジンはすべて1.2Lターボで、全車に6MTを設定。
G-Xは、Gの6速MTよりも17万1000円安い。しかも車重は、売れ筋になるCVTのZよりも40kg軽い。ほかのカローラスポーツに比べて機敏な運転感覚を味わえる。
装備はGと比べても決定的な違いはない。後付けなどでGに標準装着されるアルミホイールが不要な場合、G-Xを選んで必要な装備だけをオプションで加えるとムダを防ぐことができる。
■トヨタ カローラスポーツ
・最廉価グレード…「G “X”」
・長所…6MTも選択べる/軽いので走りが軽快/動力性能は変わらない/ドレスアップに最適
・最廉価グレードを買っちゃダメな人…安全装備、運転支援装置は必須だと考えている人
■トヨタ カローラツーリング(最廉価グレード:G-X 201万3000円)
G-Xの価格は、同じ1.8Lノーマルエンジンを搭載するSに比べて20万3500円安い。その代わりパーキングサポートブレーキ、バックガイドモニターなどが省かれる。
G-Xの特徴は、省かれる装備の多くがオプションで割安に装着できることだ。例えばG-Xのパーキングブレーキはレバー式だが、2万6400円を加えると電動式に変わる。しかもこの金額で、車間距離を自動制御できるレーダークルーズコントロールと、操舵支援を行うレーントレーシングアシストまで加わるのだ。
G-Xを選び、必要な装備だけを割安な価格でオプション装着すると理想的だ。
■トヨタカローラツーリング
・最廉価グレード…「G-X」
・長所…動力性能は変わらない/省かれる装備が安くオプション装着できる/安全装備も充実
・最廉価グレードを買っちゃダメな人…パーキングブレーキは電動じゃなきゃ嫌だという人
■トヨタ カローラ(最廉価グレード:G-X 193万6000円)
G-Xは中級のSに比べて価格が20万3500円安い。その代わり運転支援機能、電動パーキングブレーキ、スマートエントリーなどが省かれる。
これらの内、安全性を高めるパーキングサポートブレーキなどはメーカーオプションで用意され、Sから落とされた装備をすべてオプション装着すると約11万円。残りの約9万円は、G-Xに装着できない装備の対価。
最近のクルマは、各種の装備を充実させている。安全性も高まって好ましいが、価格も上昇している。だからG-Xのようなシンプルなグレードを用意して、そこに各種の装備を割安な価格でオプション設定するのは良心的だ。
■トヨタ カローラ
・最廉価グレード…「G-X」
・長所…動力性能は変わらない/内装もほぼ同じ
・最廉価グレードを買っちゃダメな人…運転支援装置などが省略されているのが嫌な人/オプションでも設定できない装備があるのが嫌な人
【番外コラム】輸入車でよく見かける「最廉価グレードは受注生産」。どんな狙いがあるの!?
販売会社がメーカーに見込み台数を発注するのは日本車も輸入車も同じだが、輸入車の場合は物流期間が長いため納車の円滑化のために見込み発注はシビアになる。
そのため数が出るかわからないスポーツモデル(BMW 318i Mスポーツなど)、新たな追加モデルは、売れ残るリスクを回避するために受注生産となるケースが増えている。
また輸入車の最廉価モデルは、人気薄なことに加え、利幅が少ないため販売会社が敬遠する傾向にあるのも受注生産になる理由のひとつだ。
受注生産の場合は、納期が長くなるのがデメリットだ。
【画像ギャラリー】■価格・快適性・走り……どのあたりで折り合いつける!? 国産8モデルの最廉価グレードをギャラリーでクイックチェック!(17枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方カローラスポーツの6MTってもう無くなったけど