■走行安定性と操舵フィーリング比較
クロストレックは全高が1600mm以下だから重心も低い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2670mmで、全長の割に長く、走行安定性が優れている。
峠道では旋回軌跡を拡大させにくく、なおかつ後輪の接地性も高いから、危険を避ける時でも不安定な挙動に陥りにくい。機敏に曲がるスポーティ感覚の演出は弱いが、ステアリングの支持剛性を高めて小さな舵角から正確に反応する。車両との一体感を伴った運転を楽しめて、安全性も優れている。
カローラクロスも操舵角に応じて良く曲がる印象だ。走行安定性も満足できる。ヴェゼルは後輪の接地性を高めた代わりに、操舵に対する反応は少し穏やかだ。峠道などを走ると、少し曲がりにくく感じる場面もある。
●評価の順位
・No.1:クロストレック
・No.2:カローラクロス
・No.3:ヴェゼル
■乗り心地&静粛性比較
クローズドコースを走った限りでは、クロストレックは路上の細かなデコボコを少し伝えるが、粗さは抑えておおむね快適だ。ノイズは相応に響く。
ヴェゼルは乗り心地が適度に柔軟で、e:HEVにより、通常の走りではノイズも小さい。カローラクロスは、コンパクトSUVの平均水準だ。
●評価の順位
・No.1:ヴェゼル
・No.2:クロストレック
・No.3:カローラクロス
■安全&運転支援機能比較
クロストレックは、衝突被害軽減ブレーキや全車速追従型クルーズコントロールに加えて、ドライバーの異常を検知するドライバーモニタリングシステムも上級グレードに標準装着される。
ヴェゼルもe:HEV・Zであれば、LEDアクティブコーナリングライトなどが標準装着され、装備の充実度を高めた。
●評価の順位
・No.1:クロストレック
・No.2:ヴェゼル
・No.3:カローラクロス
■総合評価/推奨ユーザー
クロストレックは走行安定性が優れ、後席を含めて居住性も快適だ。ファミリーユーザーからクルマ好きまで、幅広いユーザーに適する。
カローラクロスは荷室の広さが一番の特徴で、荷物を積むなどレジャーユースを含めた実用性を重視するユーザーにピッタリだ。
ヴェゼルは荷室の使い勝手も良いが、一番の魅力はコンパクトで視界の良いボディと、広い後席の両立にある。加速感も滑らかで、運転のしやすさ、上質感を重視するユーザーに適する。ヴェゼルは機能やデザインのバランスが優れている。
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