ディーゼルがいい!「CX-60」が既存国産SUVと違うのはなぜなのか? CX-5からの乗り替えオーナー激白!!

■まずは「ライバルたちを選ばなかった理由」から……

CX-60の並み居るライバルのなかの一台であるトヨタ ハリアー
CX-60の並み居るライバルのなかの一台であるトヨタ ハリアー

 というわけでCX-60を選んだ理由だが、今回は逆に「どうししてほかのクルマを選ばなかったのか?」という方向からアプローチしていくこととする。まずは日本におけるこのセグメントの王者であるハリアーからだ。

 超個人的な意見だが、ハリアーのデザインはとても気に入っている。ボクはSUVだからといってワイルドなデザインを選ぼうなんていう気は微塵もなく、都会的でエレガントなデザインが好みだ。

 現在、CX-5に乗っているのも、そのあたりの理由が大きい。だからハリアーは次期愛車選びの有力候補だったのだが……今回は選ばなかった。

 なぜか? 積極的に選びたいパワートレーンがなかったから。具体的に言えば、ディーゼルエンジンがなかったからである。

 フツーのガソリンエンジンを選ぶのではつまらないし、ハイブリッド(THS II)は燃費抜群だし、総合的に悪くないけどせっかく愛車とするならもっとドライバビリティに優れた楽しいパワートレーンが欲しい。ディーゼルエンジンが選べないのは、ちょっと残念だ。

 エクストレイルも魅力的なライバル。試乗してその完成度に驚いた。先代とは全然違う、峠道を楽しめるシャシー&サスペンションの能力も素晴らしく、これだけ運転が楽しめるのなら愛車として不足なしだ。

 ただ、真剣な愛車選びの目線で見ると、パワートレーンのラインナップはちょっと物足りない。

 e-POWERと呼ぶシリーズハイブリッドは確かに出来がよく、滑らかでパワーもあってドライバビリティにも優れ、人にオススメするなら最強だ。

 でも、個人的には、せっかくの可変圧縮エンジンなんだからモーターではなく、エンジンの味を楽しんでみたいと思ったりして。あと、ディーゼルエンジンが選べたら、言うことなしだったかも。

■PHEVもかなり魅力ではあったが……

CX-60のライバルの一台である三菱 アウトランダー。充電設備が揃えられる環境であれば、PHEVは魅力的な選択肢だ
CX-60のライバルの一台である三菱 アウトランダー。充電設備が揃えられる環境であれば、PHEVは魅力的な選択肢だ

 エクストレイルの隠れ兄弟車であるアウトランダーが日本で展開しているパワートレーンは、PHEV(プラグインハイブリッド)のみ。その仕上がりのよさはさすがPHEVのパイオニアと言えるもので、エンジン走行時でもエンジンの存在感がまるでないのが素晴らしいと思う。

 事情を知らない同乗者は、きっとエンジンが積んであることに気が付かないことだろう。ハンドリングだって爽快で不満なし。あと、乗り心地も素晴らしいし。

 ただ、マンション暮らし(自宅に充電環境がない)のボクにとっては、プラグインハイブリッドはただの“重り”でしかなく、せっかくのPHEVなのに宝の持ち腐れとなり、あまりいい使い方とは言えない。

 そう考えると、気になる存在ではあるが購入対象とはならなかった。ディーゼルエンジンがあればよかったのになあ……。

 そしてフォレスター。走りの楽しさはさすがスバル……なんだけど、きっとそう遠くないうちにモデルチェンジが行なわれるだろう(度重なる改良により完成度が高い状態ともいうけれど……)。自分の愛車選びとして考えると、買ってそう時間が経たないうちにモデルチェンジとなるのは避けたいところだ。

 今フォレスターを買ってすぐに旧型になってしまうのは悲しいし、フルモデルチェンジでハンズオフが装備されちゃった日にはショックで寝込みそうだ(ハンズオフはけっこう欲しい装備)。あと、ディーゼルエンジンは選べないし……。

次ページは : ■CX-60を選んだ決定的な理由

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