■「現代のカッコよさ」を優先してレストア
そして本日のお目当てとなる1988年式の初代MR2 G-Limited スーパーチャージャー! そして同しく試乗車として用意された1992年式の70スープラ2.5GTツインターボエアロトップ! 2台ともリトラクタブルヘッドライト! しかもピカピカ! 内装も張り替えられてキレイでしかもシブい! 正直これ欲しい!!!!(笑)
スープラのほうはそれほど悪くない状態の個体を仕入れてひととおりリフレッシュしただけだが、MR2は田んぼに半分埋まっていたような個体だったらしい。そんな状態からすべてバラして組み直し、完全にレストアしたのがこちら。エンジンのヘッドカバーとかピカピカ! 指でキュッキュ音がしますよ奥さん!
というワケでいよいよMR2に試乗!
「僕は社外のハンドルがいいって言ったんですが、スタッフみんなとの話し合いでノーマルハンドルにしたんです」
隣にはトヨタ自動車の土屋和也さんが同乗。このMR2の、主にエンジン回りのレストアに関わった方で、それ以外の車体は主に新明工業さんが受け持ち、共同でレストア作業にあたったとか。キレイに修復されたハンドルは確かに時代を感じさせる。とはいえMOMOとかでもいい感じだと思うのですが。
「確かに当時の雰囲気は再現すべきなんですが、そこは本当にセンスとか感覚ですね。若い人にも興味を持ってもらいたいので、現代のカッコ良さを優先してる部分はあります」
確かに、いま見るとちょっとカッコ悪いとか、車高とかエアロパーツにはある。メーカー直系とはいえ、耐久性やコストなども考えると現代にまだ作られているパーツがあるなら、そっちを使ったほうがいい。
ちょっと調子が悪いかも……と聞いていたクラッチを慎重につなぐ。「自由に走ってもらって大丈夫ですよ」とは言われるが、緊張しまっせ!
■「軽さは正義」
少し走りだすと感じるのが「軽さ」。最新のクルマには必ずある安全装備や電子機器がない&車体が小さいせいでスイスイ動く。
「パワーは少し物足りないくらいなんですけど軽さは正義ですね」
おっしゃるとおり。信号で角を曲がるタイミングで少し早めにアクセルを開けると、思っていたよりも20cmほど膨らんでしまう。あ、これミッドシップ特有の前の荷重が抜けちゃうヤツだ!!!(興奮&苦笑)。
なかなか繊細で難しいけど、ダイレクトに反応するのが面白い! 上手く乗りこなしたくなる。足回りも固すぎず柔らかすぎずでいい感じだけど……これは?
「社外品でいい車高調つきのものがあったので。バネもノーマルより少し固いです」
確かに昔のクルマってもっとフワフワしてたもんなあ。ちなみに自分のセリカと同じメーカーの車高調でした(笑)。エンジンもさすが完全レストアしただけあって変なノイズのないスムーズさ。マフラーもインタークーラーも社外だとか。これ実はかなりゴリゴリ走れそう!
少しだけ特別に遠回りさせてもらったけれど、楽しい時間はあっという間。
「この事業は、実は5年後10年後のクルマがどうあるべきか、考えるためにもやっているんです。こういう昔のクルマを運転する楽しさってなんだろう、何を残すべきなんだろう、そんなことを考えながら関わっています。もちろん1台でも多くのクルマを後世に残すことも」
いや、素晴らしい! 今度こそ完全プライベートの泊りがけで、27レビンとセリカLBに乗りに行くので、その時はよろしくお願いします!
コメント
コメントの使い方羨ましい、良いサービスだなぁ。これならお金払ってでも是非とも!になる。
スバルも真似して参入して頂きたい。維持が難しい往年の名車は数多いのだし、乗ったことのない現代のスバリストも実は多い。
歴代WRXを乗り比べ!とか銘打てば一人が繰り返し何台も借りてくれる訳で、商機はあると思うのですが。