■中古車情報サイトでの総額表示との差に驚き!
しかし見積もりをとってビックリ! 車両価格は190万円くらいで、諸費用も含んで200万円ちょっとという中古車情報サイトに掲載されている内容を鵜呑みにしていた訳ではないのですが、提示された金額は280万円ほど。
そこには3年間の保証制度とガラスコーティング、パンク保証(パンクした場合、4輪とも新品に交換する保証)が含まれていて、この3つで60万円前後にもなります。
クルマのメカに疎いドライバーなら、3年間クルマにトラブルがあっても無償で直してくれるのは安心できる内容でしょうが、私はオイル交換はもちろん、足回りや駆動系のメンテナンスも自分でやるDIY派。
ガレージ保管なので20万円もするガラスコーティングを依頼するメリットはそれほどありません。むしろ自分で磨いてコーティングやワックスの違いを試してみたいほうです。
どうやらこの販売店は、車両価格と総額表示を低めに設定して、それで来店したお客に、保証とガラスコーティングをセットにして利益を上げるビジネスモデルのようです。
それはそれで悪いことではありませんし、ガラスコーティングは飛び切りの腕前をもつプロに外注しているのですから、金額には根拠があります。
しかし200万円のクルマに20万円のガラスコーティングはちょっとオーバークオリティです。粘り強く交渉した結果、保証は1ヶ月(しかもエンジンのみ!)、エンジンオイルとバッテリーのみ新品に交換してもらうプランを追加するだけで売買契約をすることができました。
それから金融機関に正式に融資を申し込み、車庫証明を取得して契約から約1ヶ月……いよいよ納車の日がやってきました。ボディのキズや仕様の確認をして、車両を受け取ります。個体はスチールホイールにスタッドレスタイヤを履いた仕様なので、まずは自宅まで運んでタイヤホイールを交換です。
この日のために長男が用意していたのは、STIの17インチアルミホイールとタイヤのセット。アジアンタイヤの中古ですが残り溝は十分にあり、スタッドレスよりはまともな動き&グリップ性能を発揮してくれそうです。
早速ドライブといきたいところですが、一つ懸念事項がありました。それはシフトフィールが渋い、ということ。納車前から懸念していたことですが、MTのギアオイル交換を怠っていた場合にありがちな渋さと硬さを伝えてくるのです。
そこで自宅ガレージでストックしているギアオイルに、まずは交換してみました。するとどうでしょう、あの硬くて渋かったシフトフィールが軽やかになり、それでいてカチッとした節度感はそのままに絶妙なシフトフィールに変貌したのです。
整備記録簿には記載がないことから、ひょっとすると新車時から無交換、もしくは初回点検時に交換して以来のギアオイル交換であることは明白です。MTのドレンプラグのマグネットには結構な鉄粉が付着していました。
デフオイルはともかく、MTのギアオイルは1万km程度で交換しないと粘度低下と鉄粉による二次摩擦を起こしてしまいます。
実際、MTから抜いたオイルは見たことないほどシャバシャバに粘度低下をおこしており、かなり汚れていました。ちなみにFFのムルティプラでも1万kmでシフトフィールが渋くなるためギアオイルを交換していますが、ここまでの粘度低下はありません。
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