「頭文字D」世代のおっさん感涙!? 走り屋が愛した猛車列伝!?

VTECサウンドがFF車乗りの脳天直撃!? シビックタイプR(EK9)

走り屋が愛した猛車列伝!?
純白のグランプリホワイトのボディに、小さいながらも強烈にRであることを主張する赤いホンダのエンブレムが特徴

 タイプRとは一切の妥協なく「走りに特化したクルマ」に与えられる特別な称号。タイプRの名を冠したモデルに乗ることはスポーツカー好きにとって誇らしいことだった。1992年、ホンダ初のピュアスポーツカー「NSX」にタイプRが、1995年にはインテグラ タイプRが発売。そして1997年、ついにシビックにもタイプRの称号が与えられた! 新車価格が約200万円と比較的手頃なうえ、日本の峠走りにちょうどいいサイズのシビックにタイプRが追加されたことで人気は一気に盛り上がった。

 1985年に始まった全日本ツーリングカー選手権では、1993年に同レースが終焉を迎えるまで1.6リッタークラスではカローラレビンとシビックが激戦を繰り広げていた。当時の走り屋たちの多くがFF車に対してネガティブな印象を持っていたなか、FF車ながらFR車と互角に戦うシビックの姿は「スポーツカーといえばホンダだろ」というホンダ愛あふれるFF車乗りたちにとっては感涙ものだった。

 そして、レースで培ったテクノロジーをフィードバックしたかたちで世に送り出されたのがシビックタイプRだった。当然、FF乗りは歓喜! FR車を駆逐しにタイプRが全国の峠に夜な夜な出没した。

 シビックタイプRは「頭文字D」にも登場。東堂塾の二宮大輝が操るシビック タイプRが、メカチューンを施して超高回転型エンジンに生まれ変わった拓海のハチロクに挑んだ。この戦いは全日本ツーリングカーへのオマージュだったのかもしれない。

 「エンジンのホンダ」の誇る自然吸気の1.6リッター直列4気筒DOHCのVTECエンジン(B16B)は1595ccから185ps/8200rpmを発揮。レッドゾーンまで一気に吹け上がるVTECエンジンが奏でる「クゥオオオオ~~ン!」という、オートバイエンジンのように脳天を突き抜けるようなVTECサウンドと称された排気音に、おっさんはビリビリ痺れたのだった。

レースで勝つために生まれたクルマはいつの世も高嶺の花だった スカイラインGT-R(BNR32)

走り屋が愛した猛車列伝!?
ボディタイプは2ドアクーペのみ。ベースモデルのスカイラインからよりワイド化されたボディは、コンパクトながらも迫力のあるルックスだ

 全日本ツーリングカー選手権のグループAクラスで勝つために開発されたR32 GT-R(BNR32)。

 R32スカイラインは「1990年代までに技術で世界一を目指す」という、「日産901運動」の一貫として開発を進められ、その象徴的存在のひとつとして結実したのがこのR32スカイラインGT-R。結果的にR32GT-Rは、全日本ツーリングカー選手権参戦4年間で29戦29勝をあげ、その使命を完璧にまっとうした。

 RB26DETTエンジンは、レースではチューンを施すと500ps超えが想定され、FRでは厳しいとにらんだ開発陣は4WDを選択。同時に採用されたシステム「アテーサE-TS」は、基本的にはFR、走行条件によって前輪を0~50、後輪を100~50の範囲で駆動配分可能なものだった。このシステムによりFRの旋回性の高さと4WDの直進安定性を両立し、サーキットでの戦闘力を十分に立証したGT-Rは若者の羨望の的となった。

 頭文字Dではナイトキッズの中里毅が操り、クルマの性能差というよりGT-Rへの過信や自身の心の乱れによって拓海に敗戦を喫してしまう。それでも、当時の日産のレースで培った最先端の技術がふんだんに盛り込まれていたGT-Rは、当時の若者(今のおっさん)の憧れの存在だったのは紛れもない事実だったのだ。

 ネックは価格。400~500万円という価格レンジは大方の若者にとっては高嶺の花だった……。リベンジとばかりにおっさんになったいま、R32 GT-Rを手に入れようとしても2000万円超なんてものもザラでさらに高嶺の花に。「無理しても若い時に買っときゃよかった」と後悔の涙を流しているおっさんも多いはずだ。

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