■信号機制御にライブ配信機能!? マシンRSはイケイケマシン
マシンXの配備後、西部署の特殊車両にはPARTI終盤に特別機動車両となるサファリが加わり、PART2前半にはマシンXと入れ替わる形で2代目フェアレディZベースのスーパーZと、6代目スカイラインの2ドアクーペに2リッター4気筒NAを搭載したRSをベースとしたマシンRSが配備された。
情報分析車という役割だったマシンRSにもコンピューターやモニターが搭載され、その機能と性能はマシンXから大きく進化。その中から現在のクルマにつながるものは2つ挙げられる。
1つ目は情報収集用のビデオカメラの搭載だ。マシンXにも一眼レフのスチールカメラが搭載されていたが、マシンRSではビデオカメラ、しかも植え込みに隠れるなどした人間も認識できるようサーモグラフィー付に進化。
クルマにビデオカメラが付いているというのは少々強引な見方かもしれないが、現在のドライブレコーダーの原型のようにも感じる。
さらにマシンRSのビデオカメラで撮影した映像はリアルタイムで西部署に送信可能となっており、この機能は現在のYouTubeライブを示唆しているようでもある。
2つ目はシグナルコントロールだ。シグナルコントロールは犯人追跡中などに一般車を巻き込まないようにするため、進行方向周囲の信号機を青に変えるといった信号機をコントロールできる機能。
現在の交通管理システムには交差点での渋滞状況に応じて青信号の時間を調整する交通信号制御機となっているところもあり、マシンRSのシグナルコントロールは交通信号制御機を1980年前半に先取りしていたと言えるのではないだろうか。
■約40年前に現行GT-Rのスペック!? RS1が最強すぎた
PART3前半で6代目スカイラインをベースとしたスーパーマシンに、2リッター4気筒ターボを搭載したRS1(攻撃車)とRS2(情報収集車)が加わった。さらにそれまでのマシンRSはRS3にリニューアルされ、2台のスカイラインRSターボとRSというRS軍団が形成された。
RS軍団で現代のクルマに通じる機能と言えるのはRS1の急加速装置「アフターバーナー」だ。RS1とRS2は2リッターターボで280馬力と、現代の2リッターターボエンジンを搭載するスポーツモデル並の動力性能を持っていた。
さらにRS1はマフラーから火を出しながら急加速するアフターバーナーをオンにすると、250km/hを超える最高速まで16.3秒で加速可能と、その加速力は現在のR35型日産GT-Rに近い。
GT-Rといえば、2009年から約3年間プレミアムモデルとなるスペックVが設定されており、スペックVにはハイギヤードブーストという機能が装備されていた。
ハイギヤードブーストはオンにすると80秒間最大トルクが増しより加速力が向上するというもので、意味合いだいぶは異なるにせよRS1のアフターバーナーに通じるものを感じる。
また、RS1から約25年後の日産のフラッグシップカーとなるGT-Rが、RS1のアフターバーナーを若干でも思い出させる機能を持っていたというのはちょっと感慨深い。
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