その色は絶対にぶつけたらアカン!! ちょっとしたキズでもリペアが難しい鈑金職人泣かせのボディカラーTOP5

第1位:栄えある最難関ボディカラーはやっぱりあのレッド

 そして鈑金職人が最も難しい色として挙げるのはマツダのイメージカラー「ソウルレッド」だ。鮮やかで深みがあり、角度によって濃淡が出るが、色つきクリアは塗り重ねる量で色が変化するため、隣接するボディとの色合わせが非常に難しい。

 正面、左右方向では色味や濃淡が同じに見えても、上下方向からみると合わないことがあり、毎回一度の塗装で仕上がるかハラハラするとか。

 実はこのソウルレッドは、現行マツダ車に採用されている「ソウルレッドクリスタルメタリック」と旧型に採用されていた「ソウルレッドプレミアムメタリック」の2種類あり、それぞれ専用塗料が必要というのも鈑金屋とっての泣き所。

 マツダがこだわり抜いたボディカラーだが、鈑金職人にとってはフレンドリーではなさそうだ。

経験とセンスが問われる塗料の調合。時には1滴の差で色が合わなくなることも(Dmitry Vereshchagin@AdobeStock)
経験とセンスが問われる塗料の調合。時には1滴の差で色が合わなくなることも(Dmitry Vereshchagin@AdobeStock)

 ここまでリペアが難しいボディカラーTOP5をピックアップしたが、鈑金職人曰く「総じて最近のクルマはすべて難しい」とのこと。塗装技術や設備は進化してきたが、それ以上にクルマのボディカラーが増え、塗装工程が複雑化しているというのがその理由だ。

 高級車の鈑金修理だけが高くつくわけではないので、ちょっとした傷が思わぬ出費にならないよう、日頃の運転にはくれぐれも注意してほしい。

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